ランドローバー・ディフェンダー 新型のプロトタイプ

ランドローバーは8月2日、現在開発を進めている新型『ディフェンダー』(Land Rover Defender)の最新プロトタイプ車両の画像を公開した。

ディフェンダーは、ランドローバーの第一号車として、1948年にデビューした「シリーズ1」の伝統を受け継ぐSUVだ。高い悪路走破性を最優先に追求したモデルで、その無骨なまでのフォルムと優れたオフロード性能は、世界中で多くのファンに支持されてきた。このディフェンダーの量産は、2016年1月に終了した。

◆発売は2020年を予定

新型ランドローバー ディフェンダーは、2019年後半にワールドプレミアされる予定だ。2020年には、主力の北米市場などに投入する計画を掲げている。生産は、ランドローバーがスロバキアのニトラ市に開設した最新工場で行う予定だ。

新型ディフェンダーは、世界屈指のデザイン、エンジニアリング、テスト施設を有する英国ゲイドンで開発を行っている。ランドローバーは新型ディフェンダーに、まったく新しい内外装デザインや最新のコネクティビティ、先進運転支援システムを採用する。

◆世界各地で開発テストに取り組む

新型ディフェンダーは、ドイツのニュルブルクリンクでのダイナミクス走行に加え、英国イーストナーの泥地や米国ユタ州モアブの険しい岩場など、あらゆる地形で実地テストに取り組んでいる。これにより、他に類を見ない多岐にわたる走破能力と、新たなレベルの快適性、ドライバビリティを追求するという。

すでに、世界各地でのテスト走行距離が120万kmに到達した。さらに、2019年後半のワールドプレミアまでに、新型ディフェンダーは地球上で最も過酷といわれる環境で、4万5000項目ものテストを行う。その舞台は、50度の高温にもなる砂漠から、マイナス40度の北極圏、米国コロラド州ロッキー山脈の標高1万フィートという場所など、幅広い。

◆ドバイの砂漠で走破性能を確認

今回、画像が公開された新型ディフェンダーの最新プロトタイプ車両は、ドバイの砂漠で開発テストに取り組んでいる様子を紹介したものだ。ランドローバーは1954年から、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)と協力関係にある。IRFCは、社会的に弱い立場に置かれた多数の人々の生活を向上させる活動を、世界中で行っている。ランドローバーは、人々の健康と衛生状態の改善、住居を失った人々への支援、自然災害にさらされる恐れがあるコミュニティでの対策の推進のために、IFRCの活動を支援している。

新型ディフェンダーのドバイの砂漠での開発テストには、IFRCの現地の施設に駐在する4名の専門家が参加した。IFRCの専門家は、砂漠の起伏のある砂丘の柔らかい砂の上で、新型ディフェンダーのプロトタイプをテストした。ランドローバーはプロトタイプを実際に走行させることによって、急勾配や急斜面のある砂漠において、その走破性能を確認している。

ランドローバーは、ドバイの砂漠は、新型が最も有能なランドローバーであることを確認するのに最適な場所。新開発のトラクションコントロールシステムは、さまざまな地形に対応しており、新型は砂漠でもアスファルトでも非常にスムーズな走行性能を発揮する、としている。

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