ジープBIKINI Editionの2台《撮影 工藤貴宏》

トランプ大統領が言うように日本でアメリカ車が売れていない(そもそも昨今は販売されている車種が少ない)のは否定できないが、実は日本で堅調に売り上げを伸ばしているアメリカンブランドがある。それがジープだ。

2018年の販売台数は1万台を超えたが、ここ10年間で販売台数が約10倍にも拡大しているのだから驚くばかりである。

そんなジープは、日本で5つのモデルをラインナップ。なかでも人気は2つのモデルに集中していて、末っ子のコンパクトモデル『レネゲード』が全体の約3割、そしてジープのアイデンティティといえる『ラングラー』が全体の約4割を占めるという。ラングラーに関しては、本国アメリカに次いで日本が世界2番目の市場なのだから驚くばかりである。

「ラングラーが好調な理由は独特の個性やスタイルなどがありますが、魅力的な限定車が人気を集めていることもあげられます」。そう語るのはFCAジャパンでマーケティングを担当する渡邊由紀氏。まるでその言葉を具現化しているかのように16日に発表され27日から発売される限定車が、ラングラーとレネゲードの限定車「BIKINI Edition」だ。

「#海遊び ビキニで遊ぶ夏が来る。」をテーマとするこのモデルの最大の特徴は、ボディカラー。初採用で真夏の海をイメージさせるこの色の名前は、なんと「BIKINI」というからまさに開放感あふれるビーチなのだ。「ジープといえばラフロードをイメージするかもしれませんが、ビーチともマッチングがいいのです。スポーティでファンキーなジープの姿をお見せします」とFCAジャパンのCEOを務めるポンタス・ヘグストロム氏も説明する。

しかし、注目はボディカラーだけにとどまらない。「BIKINI Edition」にはBIKINIのロゴなどが入ったカーサイドタープが付属するが、これはなんと老舗のテントメーカー「Ogawa」とのコラボレーションによるもの。アウトドアファンにとってはたまらないアイテムだ。またラゲッジルームにはこれまた専用のラゲッジフルカバーが備わり、汚れや傷から荷室を守ることでアウトドアレジャーをサポート。BIKINIロゴだけでなく足跡がプリントされるなど、遊び心溢れるデザインだ。いずれもレア度の高さはかなりのもの。

そのほかラングラーには「パームツリーロゴ入りソフトスペアタイヤカバー」が、レネゲードには19インチアルミホイールと235/45R19サイズの3シーズンタイヤが特別装備される。

この限定車「BIKINI Edition」がもたらしてくれるものは一体何だろうか? それは遊び心に他ならない。道なき道を走るイメージとは一線を画する魅惑的なボディカラーに、タープやラゲッジカバーといったアウトドアシーンに重宝するアイテムを追加し、夏を楽しみたくなるコーディネートでまとめ上げられているのだ。

「ラングラー・アンリミテッド・サハラ」をベースにした「ラングラーBIKINI Edition」は80台限定で583万2000円。「レネゲード・リミテッド」をベースにした「レネゲードBIKINI Edition」は100台限定で365万円。それにしてもアメリカンブランドは、遊び心をもった心躍るクルマを作るのが本当に上手だ。きっと、商品を企画する人が遊び心に満ち溢れているからなのだろう。

ジープBIKINI Editionの2台《撮影 工藤貴宏》 ジープBIKINI Editionの2台《撮影 工藤貴宏》 ジープBIKINI Editionの2台《撮影 工藤貴宏》 ジープ・ラングラーBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・ラングラーBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・ラングラーBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・ラングラーBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・ラングラーBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・ラングラーBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・ラングラーBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・ラングラーBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・レネゲードBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・レネゲードBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・レネゲードBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・レネゲードBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープ・レネゲードBIKINI Edition《撮影 工藤貴宏》 ジープBIKINI Edition発表会《撮影 工藤貴宏》