RoboCar Mini EV Bus《画像:ZMP》

ZMPは、自動運転技術を用いた人・荷物の輸送の実現に向けて、小型EVバス車両ベースの最新モデル「RoboCar Mini EV Bus」を活用したサービス開発の提供を開始した。

ZMPでは、これまで自動運転やADASの技術開発、およびサービス開発向けに、外部コンピューターから制御ができる車両型自動運転開発用プラットフォームとしてセダン、ミニバン、SUVをベースとした「RoboCar」シリーズを販売してきたが、今回ラインアップに小型EVバスタイプのRoboCar Mini EV Busが加わる。

労働者不足の解決策の一つとして期待されている自動運転サービスの中でも、特に多くの人員や荷物を運ぶことができるバスの自動運転に期待が高まっている。こうした背景を受け、ZMPでは、小型EVバスをベースとした自動運転車両を活用した自動運転サービスの開発・実装を目指す事業者向けに、サービス開発の提供をする。

RoboCar Mini EV Busは、中国ANFUI ANKAI AUTOMOBILE社製EVバスをベースとした11人乗りモデル。約1時間の充電で60〜80km走行可能で最高速度は69km/h。コンピューター制御に加え、自動運転の頭脳となるIZACを搭載し、自己位置推定、障害物認識、車両制御、マニュアルモード・自動制御モード切替などの機能を備える。今回、人員・荷物輸送のサービス実現を目指す事業者へ、ZMPが多くの自動運転開発・実装プロジェクトで蓄積してきたノウハウを基に、社会実装にむけたサービスの構築を支援。工場敷地内の巡回バス、空港でのランプバス、テーマパーク内バス、リゾート地区での移動バスなど、まずは私有地での自動運転MaaSの実用化等を目指したプロジェクトを中心に支援サービスを提供していく。

自動運転小型EVバスは、空港内での人の輸送の自動化を目的とした実証実験プロジェクトとして、2019年3月18日から20日の3日間、中部国際空港制限区域内における自動走行車両の実証実験に活用された。また、7月23日から26日にベルサール飯田橋ファーストで開催される「ZMP World 2019」にて実機を展示した紹介を予定している。