運転席がないボルボの自動運転EVトラック、ヴェラ《photo by Volvo》

ボルボは、運転席のない自動運転EVトラックコンセプトカーの『ヴェラ』(Volvo Vera)が、スウェーデンで実際に荷物を自動運転で運ぶテストを開始すると発表した。

ヴェラは、次世代の3つの大きな技術となる自動運転、コネクティビティ、電動モビリティの利点を組み合わせて、輸送および物流業務における最適なソリューションを提案した1台だ。完全電動トラックとなっており、パワートレインとバッテリーは、ボルボの市販EVトラックと同じものを搭載する。

ヴェラは、コントロールセンターに接続されている。輸送を管理するコントロールセンターは、輸送の進行状況を継続的に監視し、各車両の位置、バッテリーの充電量、車両の負荷、サービス要件、その他多数のパラメーターを正確にモニターする。

コントロールセンターでは、トラックの不必要な待機を回避し、配送の効率を高めるために、作業の速度と進捗状況を調整する。同じルートを走行する車両は、最適な交通の流れを作り出すために、協力する。

このヴェラが、スウェーデンのDFDSの物流センターとヨーテボリの港湾ターミナルの間で、実際に荷物を自動運転で運ぶテストを開始する。ヴェラには、多くのセンサー、レーダー、カメラを装備しており、自動運転での走行は40km/hを上限に低速で行う。ボルボは、実際の輸送業務にヴェラを導入することが、他の用途への拡大展開の可能性に向けた第一歩になる、としている。

運転席がないボルボの自動運転EVトラック、ヴェラ《photo by Volvo》 運転席がないボルボの自動運転EVトラック、ヴェラ《photo by Volvo》 運転席がないボルボの自動運転EVトラック、ヴェラ《photo by Volvo》 運転席がないボルボの自動運転EVトラック、ヴェラ《photo by Volvo》