アウディ A4 セダン 改良新型

アウディは5月15日、改良新型『A4』(Audi A4)を欧州で発表した。セダンの『A4セダン』とワゴンの『A4アバント』が同時に発表されている。

A4は、アウディの主力車種だ。現行モデルは5世代目にあたり、セグメントの新たな基準を目指して開発された。現行型では軽量化を推進。「アウディ・ウルトラ」として車両の軽量化に積極的に取り組むアウディだが、新型でも素材と構造の見直しにより、ボディサイズを若干大型化しながらも、先代比で最大120kgの軽量化を実現している。

今回、この現行A4がデビューからおよそ4年が経過して、初の本格改良を実施し、改良新型モデルが登場した。内外装を中心にリニューアルが施され、BMW『3シリーズ』やメルセデスベンツ『Cクラス』などの競合車に対抗する。

◆新デザインのシングルフレームグリルや最新のLEDヘッドライトを採用

改良新型モデルには、新デザインのフロントグリルを採用した。シングルフレームグリルは、従来よりもワイドかつフラットになった。最新のLEDヘッドライトを標準装備。フルオートマチックハイビームを備えたマトリクスLEDテクノロジーも用意される。テールランプも新デザイン。ボディカラーは新色のテラグレーなど、12色を設定している。

◆最新のMMIタッチディスプレイを装備。スマートフォンと同様の操作性を追求

インテリアは、ダッシュボードの中央に、ドライバーに向かってわずかに傾斜した大型のMMI(マルチ・メディア・インターフェース)タッチディスプレイを配置した。「Sライン」仕様のスポーティなインテリアも自由に組み合わせることができ、さまざまな色や素材が選択できる。アンビエント照明パッケージも用意している。

新しいMMIシステムは、最新のスマートフォンと同様のユーザーエクスペリエンスを可能にする。センターコンソールには、従来のロータリーボタン式コントローラーに代えて、音響フィードバック付きのMMIタッチディスプレイを装備した。10.1インチのグラフィックメニューにより、使いやすさを追求。MMI検索はフリーテキスト入力に基づいており、素早い検索を可能にした。最新の音声認識技術も導入されており、日常会話で使用される言葉の多くを理解する。

◆赤信号でのストップを減らすことが可能なV2Iサービスが利用可能に

「アウディコネクト」と「アウディコネクトプラス」を選択すると、「Car-to-X」サービスなどの多数のオンラインサービスが受けられる。そのひとつが、「V2I」(車両対インフラストラクチャー)サービスの「TLI」(トラフィック・ライト・インフォメーション=交通信号情報)と「GLOSA」(青信号最適化速度推奨機能)だ。

TLIには、「Time-to-Green」機能を採用する。信号機に近づくと、信号機データを、4G LTEといった高速インターネット経由で車載コンピュータに送信する。信号が赤の場合、青に変わるまでの時間が表示される。これで信号待ちのストレスが低減される。

GLOSAは、信号機の情報と自車位置から、青信号点灯中に通過できる速度を計算して、アウディバーチャルコクピットやヘッドアップディスプレイに表示し、ドライバーに推奨する。推奨速度は制限速度内。これにより、赤信号での停車回数を減らすのが狙いだ。

最新の先進運転支援システム(ADAS)も採用する。オプションで、「ツアー」、「シティ」、「パーク」の各パッケージを用意した。ツアーパッケージには、ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールが含まれる。予測効率アシストと連携して、前方に車両がいない場合、予測的な制動や加速が行える。

パワートレインには、12ボルトのマイルドハイブリッドシステムを一部のエンジンと組み合わせた。アウディは、100km走行あたり最大0.3リットルの燃料消費を減らせる、としている。

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