インフィニティ Qs インスピレーション(上海モーターショー2019)

日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティは、上海モーターショー2019において、コンセプトカーの『Qs インスピレーション』(Infiniti Qs Inspiration)をワールドプレミアした。

◆インフィニティは2021年にブランド初のEVを発売する予定

インフィニティは2021年以降に発売する新型車に、電動パワートレインを搭載する計画だ。2021年に発売される新型車は、インフィニティブランド初のEVになる。インフィニティは低排出ガス技術の導入を重点的に進めることで、2025年までにグローバル販売台数の半数以上を電動車両にすることを目指している。

インフィニティは日産ブランドと同じく、100%EVと発電専用エンジンを搭載する電動パワートレイン車の「e-POWER」の両タイプを発売する予定だ。日産のプレミアムブランドのインフィニティにも、低排出ガス技術を全面的に導入していく。

インフィニティのe-POWERは、小型ガソリンエンジンを使用して高出力バッテリーを充電する技術だ。外部充電が不要なため、ガソリン車のような利便性と100%モーター駆動の走行を可能にしている。

◆インフィニティの将来の電動スポーツセダンを提示

上海モーターショー2019でワールドプレミアされたQs インスピレーションは、インフィニティの将来の電動スポーツセダンを提示するコンセプトカーだ。インフィニティは今後、先進パワートレイン搭載モデルを順次市場に投入していく。Qsインスピレーションコンセプトは、そのひとつである次世代電動化モデルの先駆けとなるもの。インフィニティによると、電動化時代は、ドライビングエクスペリエンスを実現する高性能で環境性能が高いモデルを通じて、グローバルにインフィニティブランドを刷新する機会になるという。

Qs インスピレーションには、インフィニティの最新DNAを導入する。電動化に取り組むインフィニティの生産モデルをプレビューするデザインとなっており、存在感のある新しいエクステリアが特長だ。インフィニティによると、このコンセプトカーの柔軟なアーキテクチャーは、高性能の電動パワートレインを搭載できるよう設計されているという。

インテリアは、ドライバー重視のコクピットと、乗員がリラックスできるキャビンスペースの2つの異なるゾーンを備えている。また、ドライバー正面のメーターとセンターコンソールに大型ディスプレイを配置したデジタルコクピットを採用している。ラウンジのような広いインテリアは、伝統的な3ボックスセダンデザインを再解釈したものだ。

◆電動全輪駆動のe-AWDシステムを搭載しパフォーマンスを追求

また、Qs インスピレーションには、電動全輪駆動(e-AWD)システムを搭載する。まったく新しい柔軟なアーキテクチャーは、高性能電動パワートレイン向けに専用開発されたもの。インフィニティによると、Qs インスピレーションは、瞬時の加速と長い航続でドライバーを興奮させる低重心パワートレインと、強力なe-AWDシステムが特長になるという。

Qsインスピレーションのワールドプレミアと同時に、インフィニティは、同ブランド初となる電動車両を中国市場向けに、中国で生産すると発表した。これは、中国が世界的に見て、電動車の成長が最も期待されるマーケットのためだ。これはとくに、プレミアムセグメントにおいて顕著という。中国では政府が主導する形で、「NEV」(新エネルギー車。EVやプラグインハイブリッド車など)の普及が進んでいる。インフィニティは、このNEV市場に新型車を投入する方針だ。

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