日産ナバラ 2018年モデル(参考画像)

日産自動車は4月10日、ピックアップトラック、新型『ナバラ』の生産準備のため、プレトリア・ロスリンにある南アフリカ日産のロスリン工場に30億ランド(約240億円)の投資を行うと発表した。

同工場は現在、『NP200』と『NP300』を生産し、南アフリカ国内のほか、パンアフリカ地域の45か国に向けて輸出している。今後、新型ナバラの生産が加わることにより、日産の小型商用車(LCV)製造拠点としてのロスリン工場の機能を拡大する。ロスリン工場での新型ナバラ生産は、2020年に開始する予定。工場での直接的な雇用に加え、現地のサプライチェーン全体で約1200名の新たな雇用を創出する。

ナバラの2018年のグローバル販売台数は、前年同期比6%増の23万1435台。日産のピックアップトラックとして最も売れているモデルとなっている。ロスリン工場の年間生産台数は現在、3万5000台だが、市場状況によってはナバラの生産が年間約3万台加わると見込まれており、生産体制を現在の1シフトから2シフトに増やす予定だ。ナバラ生産に向けた投資により、ロスリン工場の近代化を進め、フレキシブルな製造ラインや新しい設備を導入。また、作業員の研修や技能向上を実施していく。

日産は、中小企業のサプライチェーンやスキル開発を支援する現地政府機関である自動車産業開発センター(AIDC)と協力し、新型ナバラの生産準備を段階的に展開・支援するため、15の黒人所有企業を新たに選定。生産を拡大し、現地調達への支出を増加していくにあたり、これらの企業と提携していく。

南アフリカ日産のロスリン工場 南アフリカ日産のロスリン工場