BMW 1シリーズ 新型の開発プロトタイプ

BMWは3月27日、新型『1シリーズ』(BMW 1 Series)の開発プロトタイプ車の画像を公開した。正式発表は、2019年秋を予定している。

現行1シリーズは2世代目モデルだ。2011年9月、ドイツで開催されたフランクフルトモーターショー2011でワールドプレミアされた。2015年3月、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2015では、改良新型を発表。外装デザインを中心に、大幅改良を受けた。ボディは、3ドアと5ドアを設定する。

今回、プロトタイプ車の画像が公開された新型1シリーズは、3世代目モデルだ。8年ぶりのモデルチェンジに向けて現在、フランス・ミラマスでの開発テストは最終段階に入っている。

◆歴代1シリーズで初の駆動方式FFを採用

新型BMW1シリーズでは、ドライビングダイナミクスの面において、プレミアムコンパクトクラスの新たな基準を打ち立てることを目指す。同時に、室内のスペースを大幅に拡大する。最新のサスペンションセットアップや革新的な技術を採用し、すべてのドライビングダイナミクス関連のコンポーネントと制御システムを統合。これにより、新型1シリーズは駆動方式FFとインテリジェント4WDの「xDrive」の両方で、より高い敏捷性を実現するという。

新型1シリーズには、BMWグループのFFモデルから得たあらゆるノウハウを活用する。そのひとつが、電動パワートレイン車のBMW『i3』から導入されているホイール回転数制御システムだ。ダイナミックに加速する際に走行安定性を向上させ、積雪路や濡れた路面での発進時のトラクション伝達も最適化する。この技術のBMWブランドへの採用は、新型1シリーズが初めて。BMWによると、トラクションを大幅に向上させると同時に、非常に敏感で迅速なコントロールを可能にするという。

◆トップグレードの「M135i xDrive」は306hpの2.0リットル直列4気筒ターボ搭載

新型1シリーズには、新開発の4気筒エンジンを搭載する。トップグレードとして、「M135i xDrive」グレードをラインナップする。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンには、BMWのツインパワーターボ技術を導入する。強化クランクドライブ、新設計のピストンとコンロッド、大容量ターボチャージャー、最適化された燃料噴射弁などにより、最大出力306hpを発生する。BMWによると、非常にダイナミックなハンドリング特性を備えているという。また環境性能については、燃費14.7km/リットル、CO2排出量155g/kmとなる予定だ。

ヨーモーメントを配分する「BMWパフォーマンスコントロール」を標準装備。さらに、「ダイナミックブレーキインターベンション」により、敏捷性を高めた。さらに、ボディのねじり剛性は、ボディ後端に「ブーメランストラット」を採用して、引き上げている。

◆駆動方式FF化の効果で室内スペースが大幅に拡大

新型1シリーズでは、室内スペースが大幅に広がる。これは、横置きエンジンと低センタートンネルを備えた新開発のFWDアーキテクチャーの効果だ。とくに後席で、現行モデルよりもはるかに広いスペースを実現しているという。

たとえば、後席の乗員の足元のスペースは、現行比で33mm増加。後席のヘッドルームのスペースは19mm拡大する。また、トランクへのアクセスがより簡単になり、ラゲッジルームの容量は現行比で20リットル増えて、380リットルを確保している。

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