アウディ SQ5 TDI 新型

アウディは2月21日、新型『SQ5 TDI』(Audi SQ5 TDI)を欧州で発表した。アウディの中型SUV、『Q5』の新型に追加された高性能グレードで、「S」を冠するモデルらしいパフォーマンスが追求される。

すでに新型『SQ5』には、ガソリンエンジン搭載車を用意する。直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンは、ターボチャージャーがツインスクロール化された最新ユニット。最大出力は354hp、最大トルクは51kgmを獲得する。トランスミッションは8速ティプトロニック。駆動方式は4WDのクワトロ。新型SQ5は、0〜100km/h加速5.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを実現した。

◆71.4kgmの大トルク。加速はガソリンのSQ5より速い

これに対して、新型SQ5 TDIでは、直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンを積む。ターボチャージャーと電動コンプレッサーでダブル過給。電動コンプレッサーは、発進時やエンジンが低回転の状態から加速する場合などに、ターボチャージャーの働きをサポートして、優れたレスポンスとフレキシブルなドライバビリティを追求する。

この結果、新型SQ5 TDIでは、最大出力347hp、最大トルク71.4kgmを獲得する。この大トルクは、2500〜3100rpmで引き出される。トランスミッションは8速ティプトロニック。駆動方式は4WDのクワトロ。新型SQ5 TDIは、0〜100km/h加速5.1秒、最高速250km/h(リミッター作動)と、ガソリンの新型SQ5を上回る加速性能を備える。

◆48Vのマイルドハイブリッドで燃費を追求

新型SQ5 TDIには、48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、55〜160km/hの範囲で走行中にエンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。エンジンのスタート/ストップ機能も、幅広い走行条件で作動。減速時には、BASが最大12kWのエネルギーを回生する。マイルドハイブリッドの効果により、実走行で100kmあたり、最大0.7リットル燃料消費を削減する。

内外装は、アウディの「S」モデルらしく、スポーティな演出が施される。エクステリアでは、専用のシングルフレームグリル、大胆なデザインのバンパー、20インチ5ツインスポークのアルミホイールなどが、スポーティさを強調する。21インチはオプションだ。インテリアでは、ステアリングホイールやシートに施された対照色の飾りステッチや、カーボン仕上げのデコラティブパネルなどにより、ダイナミックな雰囲気を追求する。

クワトロドライブは、「セルフロッキング センターディファレンシャル」タイプだ。一般的な運転状況においては、エンジンパワーを後輪に60%、前輪に40%配分する。サスペンションやブレーキなど、足回りも強化されており、標準設定のダンピングコントロール機能付きスポーツサスペンションと合わせて、よりスポーティなハンドリング性能を発揮する。オプションで、走行速度や切り角に応じてレシオを可変制御する「ダイナミックステアリング」が選択できる。

◆最新の先進運転支援システムを採用

新型SQ5 TDIには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用する。「アウディサイドアシスト」をはじめ、「クロストラフィックアシスト」と「エグジットワーニング」を含めた「アウディプレセンスシステム」が用意される。ヘッドライトはマトリクスLEDヘッドライトで、フロント/リアともにLEDのダイナミックターンインジケーターとなる。また、フルデジタルメーターパネルの「アウディバーチャルコクピット」も、オプションで設定されている。

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