エスライングループに納入されたeキャンター(オリジナルデザイン)

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、エスラインギフおよびエスライン各務原に2月9日、電気小型トラック『eキャンター』5台を納車したと発表した。中部地方でのeキャンター納入事業者は今回が初。

エスライングループは今回、環境改善活動の重要課題として進める地球温暖化防止への取り組みと、環境に配慮した車両の導入や物流サービスの提供に合致する車両として、eキャンターを導入した。電力で駆動するため排出ガスを一切出さず、無音・無振動で環境への負荷を大きく軽減できること、さらに従来のディーゼル車と比較して振動も少なく、ドライバーへの身体的な負担が軽減できることから、同社では労働環境のさらなる改善も期待している。

エスラインの山口嘉彦 代表取締役社長は「この電気小型トラックが、今日の納車にとどまらず、全国の運送会社に導入され、いつの日か我々の業界が世の中の皆様から、クリーンで環境にやさしい業界である、と言っていただけるよう願っている」とコメント。

MFTBC 東海ふそうの石井澄人社長は、「eキャンターは商用車業界を未来へ導く、三菱ふそうの姿勢を具体化した商品。今後もさらに優れた電気トラックを開発して、中部地区そして日本国内他地域にさらにeキャンターを広めていく」とした。

納入されたeキャンターは、車両総重量7.5トン(準中型免許対応)、キャブ幅2000mm。13.8kWhのリチウムイオン電池パックを6パック(合計82.8kWh、370V)搭載し、最高速度は80km/h(リミッター作動)、航続距離は約120km。充電時間は普通充電で約10時間。

eキャンター納入式典の様子。エスラインの山口嘉彦 代表取締役社長(右) 岐阜市内にかかる長良橋を走るeキャンター 岐阜市川原町に残る古い町並みを走るeキャンター