ランチアストラトスをオマージュしたレプリカLister Bell Automotive社製the STR《撮影 中込健太郎》

ジェイブランディングの自動車部門UK CLASSIC FACTORYでは、英国リスターベル社が製造するランチア『ストラトス』のレプリカ、『the STR』の日本国内での輸入販売を開始した。

ストラトスと言えば、スーパーカー世代はじめ、多くのクルマ好きがあこがれる一台だ。イタリアのランチアがWRC世界ラリー選手権のために開発したホモロゲーションマシン。1974〜75年の短期間に製造され、エンジンはにはフェラーリ『ディーノ246GT』用の2.4リットルV6エンジンを採用。ボディデザインはベルトーネ(チーフデザイナーはマルチェロ・ガンディー二)が手掛けた。

初代ランドローバー『レンジローバー』をはじめとする希少車や少量生産車を日本に紹介しているUK CLASSIC FACTORYが、ストラトスのレプリカ、the STRの日本での独占輸入販売契約をリスターベルと締結した。2月8日に東京墨田区のUK CLASSIC FACTORYのガレージで発表会が行われた。

発表会では、英国へ渡りリスターベルの工場を視察して来た自動車ライターの武田公実と、カーライフ・エッセイスト吉田由美トのトークセッションも行われた。

ストラトスに関しては数多くのレプリカが作られてきたものの、もとの車種に訴求力があるため、レプリカは、クルマとしての魅力に関しては今一つというモデルも少なくなかったという。しかしthe STRは「ストラトスが今までアップデートを繰り返していたら」という、クルマ好きのロマンの結晶のような一台に仕上がっているのだという。英国のカントリーロードを200km/hで走行でき、普通に乗って楽しめる、と武田さんは話す。英国『AUTOCAR』誌でもハンドリングが絶賛されたと紹介された。

the STRは車体中央にアルファロメオ製の6気筒エンジンを搭載。お披露目された日本上陸1号車には3リットルエンジンだったが、2.5リットルや3.2リットルも搭載できる。オリジナルモデルよりもより深く容量の大きいトランクを備え、実用性の点でも配慮がなされている。

多くがキットカーとして販売されるものの、年間数台程度が完成車(コンプリートカー)としてラインオフされることになっており、その一部が日本にも持ち込まれる。すでに2年先までオーダーを抱えているという。価格は装備や為替によって変わるが、概ね1200万円程度で日本に持ち込みたい、とUK CLASSIC FACTORYでは話す。

輸入するUK CLASSIC FACTORYでのガレージでお披露目された。《撮影 中込健太郎》 すでにオリジナルレンジローバーは人気も上々で昨年のオートモビルカウンシルで展示。反響も大きかった。《撮影 中込健太郎》 発表会ではすでに輸入をスタートしているコブラのレプリカAK427も展示された。《撮影 中込健太郎》 ベルトーネのマークとこの窓に象られた室内の眺めだけでもそもそも心躍るものがある。《撮影 中込健太郎》 窓はダイヤルを回して緩め上下に動かして開閉する。こうした部分はオリジナルのストラトスに倣ったものになっている。《撮影 中込健太郎》 バックスキンの風合い質感も高い。決して広くはない室内も心地よい閉塞感に満たされている。《撮影 中込健太郎》 ストラトスのロゴもやはり外せない。《撮影 中込健太郎》 ステッカーを観なければストラトスと見間違えてしまいそうなほど完成度は高い。《撮影 中込健太郎》 ユニークな形状のドアはもちろんオリジナルのストラトスのそれに倣っているが、ランボルギーニミウラやアルファロメオモントリオールなど、1970年ころのベルトーネによく見られた流れ。《撮影 中込健太郎》 ワイドトレッド、ショートホイールベースはほかのいかなるクルマにも似ていない。当然コックプットの位置は真ん中に寄る《撮影 中込健太郎》 アルファロメオのエンジンを採用している。この日本第一号車は3リットルエンジンがチョイスされていた。《撮影 中込健太郎》 墨田区に開設されたUK CLASSIC FACTRYのガレージでの発表会。《撮影 中込健太郎》 経験と豊富な知識をに裏打ちされた武田さんのトークはメディア関係者にとっても興味深いものだった。《撮影 中込健太郎》 リトラクタブルヘッドライト。こうした表情は今のクルマにはなかなか見られない愛嬌を感じる。《撮影 中込健太郎》 クラシカルな雰囲気は健在。《撮影 中込健太郎》 足を投げ出すスタイルでペダルレイアウトや、ハンドルとの位置などは決して運転しにくいものではない。《撮影 中込健太郎》 トランクもあるので、ドライブにも、案外使える。《撮影 中込健太郎》 それほど小さくないトランク。《撮影 中込健太郎》 この日一緒に紹介されていたAK427には、チューニングの自由度など様々な観点で、GMのエンジンが採用されているという。《撮影 中込健太郎》 ストラトス・オリジナル ストラトス・オリジナル ストラトス・オリジナル、ラリー仕様 ストラトス・オリジナル、ラリー仕様 ストラトス・オリジナル、ラリー仕様 ストラトス・オリジナル、ラリー仕様 ストラトス・オリジナル、ラリー仕様