今季WRC開幕戦モンテカルロで、シトロエンが通算100勝目を達成。《写真提供 Citroen》

世界ラリー選手権(WRC)にワークス参戦しているシトロエン(シトロエン・レーシング)によれば、1月24〜27日に開催された今季開幕戦モンテカルロでの勝利が、創立100周年のシトロエンにとって、記念すべきWRC通算100勝目であったという。

2019年のWRC開幕戦ラリーモンテカルロでは、今季からシトロエンに復帰した2013〜18年王者セバスチャン・オジェ(コ・ドライバーはジュリアン・イングラシア)が「C3 WRC」を駆って優勝。2位となったティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)との大接戦を制しての勝利で、オジェは自身7年連続となる個人タイトル獲得に向けて幸先の良いスタートを切った。

そしてこのオジェの勝利が、WRC通算最多勝メーカーのシトロエンにとっては記念すべき100勝目ということに。1919年創立とされるシトロエンにとっては、100周年の節目、そのシーズン開幕戦でのメモリアルウイン達成となった。

シトロエン・レーシングのピエール・ビュダール代表は、「非常にセンセーショナルな勝利でした。シーズン最初のラウンド、とりわけラリーモンテカルロというWRCの象徴ともいえるラリーでWRC100勝目を獲得できたのはたいへん重要なことです」と喜びを語った。

同代表は「セバスチャン(オジェ)とジュリアン(イングラシア)、再び彼らとともに戦うという決意をした時から我々のモータースポーツ史に新しいページを加えられるよう願っていましたが、タッグを組んで最初のラリーでこれ以上ない成果を発揮することができました」とも語っており、頼もしいコンビの陣営再参画にあらためて手応えを感じているようだ。

オジェも「シトロエンC3 WRCでは初めてのラリーでしたが、この結果が得られたことをたいへん誇らしく思います。ラリーモンテカルロは自分にとって非常に特別なものですし、チームとしても開幕戦で最高のスタートを切ることができました。これで心置きなくシトロエンの100周年を祝うことができます」とコメント、チーム復帰初戦での勝利に充実感を漂わせている。

2012年を最後にタイトル獲得からは遠ざかっているシトロエンだが、開幕戦で激闘の末に得たメモリアルウインも弾みにして、覇王オジェとともに王座を目指す。

#1 オジェ(シトロエンC3 WRC)《写真提供 Citroen》 WRC今季開幕戦を制したオジェ(右)とイングラシア(*写真上部のネームボードとは並びが逆)。《写真提供 Citroen》 #1 オジェのマシンには「1919」のロゴが。《写真提供 Red Bull》