なかなか減らない大型トラックによる巻き込み事故。それを防止するシステムを開発したのがパル技研(本社・香川県高松市)だ。オートモーティブワールド2019で展示した後、4月からアフターマーケット市場で販売するという。価格は25万円だ。
「SEES-1000」と名づけられた、その大型トラック専用の巻き込み事故防止システムはカメラと画像識別ユニット、モニター(別売)がセットになったもので、人、自転車、バイクだけを検出する。その検知率はなんと99%以上だという。
カメラをサイドミラーを支えている支柱に取り付け、そのコードを車内にある画像識別ユニットにつなげ、モニターとも連動させる。すると、トラックの横に人がいたり、バイクや自転車が走っていると、その映像が映し出され、赤く囲って警告音を発するというものだ。
「当社は社員40人ほどの小さなエンジニアの会社で、主に画像処理装置をつくっています。その技術を使って何か世の中の役に立つものをつくれないかということで、5年前にこのシステムの開発を始めました。そのうち、あとの3年間は東京トラック協会と一緒になって開発しました」と同社関係者は説明する。
しかし、人、自転車、バイクだけを検出する技術を確立のに苦労したそうだ。AI技術を使って開発を進めたが、画像識別ユニットにその3者を覚えさせるのが大変だったという。そのため、5年間も要してしまったわけだ。
「現在、早くサンプルが欲しいというお客が続出している状況です」と同社関係者は話し、4月の発売を楽しみにしている様子だった。
トラックの巻き込み事故防止システム、高松の中小企業と東京トラック協会が共同開発…オートモーティブワールド2019
2019年01月21日(月) 07時45分
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