アルプスアルパインは1月16日に東京ビッグサイトで開幕したオートモーティブワールド2019で、フォースフィードバックとセンシング技術を利用した入力デバイス「タッチインプットモジュール」を日本初公開した。
アルプスアルパイン1月1日付けで旧アルプス電気と旧アルパインが経営統合して発足したばかりだが、アルプスアルパインの広報・IRグループの武田安弘主査は「タッチインプットモジュールは、デバイスモジュールメーカーだった旧アルプス電気の要素技術と、旧アルパインが得意とするシステムインテグレ―ション、アプリケーションを融合させたシステム」と語る。
というのもタッチインプットモジュールは、旧アルプスの静電容量技術やフォースフィードバック技術を、旧アルパインのディスプレー操作技術(GUI)を組み合わせた入力デバイスとなっているからだ。
センターコンソール先に備え付けられたタッチパネルは手袋をした状態やジェスチャーでも検出が可能なほか、スイッチを押したような操作感覚も再現することができる。またその操作内容はインパネ中央の大型液晶ディスプレーにGUIでリアルタイム表示される仕組み。
さらにこの大型液晶ディスプレーは自動運転から手動運転に切り換った際には、画面の4分の3が収納され、残り4分の1の部分で外気温やエアコン風量など必要最小限の情報のみの表示とすることで、ドライバーの視線を前に集中させるような工夫も施されている。
このほかアルプスアルパインブースではタッチディスプレーへの指の押し込みの強さや頻度を検出するアナログプッシュデバイスも一般公開している。「これまでタッチパネルへの入力は1かゼロでしか検出してこなかったが、押し込み量をアナログ検知することで、音量の上げ下げなどにスピード調整を加えることができるようになる」と武田主査は話していた。
アルプスアルパイン、タッチインプットモジュールを日本初公開…オートモーティブワールド2019
2019年01月16日(水) 17時00分
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