新型マツダ3と青山裕大常務《撮影 池原照雄》

マツダは1月11日に開幕した東京オートサロン2019に、今年の発売を計画している新型『Mazda3』(マツダ3)を日本で初公開した。従来型は日本市場の『アクセラ』に相当するモデルだ。

2018年11月のロサンゼルスモーターショーで世界初公開していた北米仕様モデルで、ハッチバック2台、セダン1台を参考出品している。マツダ3は遅くとも3月までに、まず米国で販売を始める計画であり、その後日本を含む世界へ展開する。

プレスカンファレンスに出席した同社の営業領域総括である青山裕大常務執行役員は「一貫して追求してきた“走る歓び”を更に高め、マツダプレミアムの実現に向け、当社の新時代を切り開く役割を担っている」と、新型車への期待を表明した。

マツダ3には、ガソリンおよびディーゼルエンジンに加え、「SPCCI」(火花点火制御圧縮着火)と呼ぶ燃焼方式を世界で初採用した新タイプのガソリンエンジン「SKYACTIV-X」も搭載しており、このエンジンのデビューモデルとしても注目されている。

会場で記者団の取材に応じた青山常務は、新型車のエンジンバリエーションはグローバルで、2.0リットルのSKYACTIV-Xをはじめ、ガソリンは1.5、2.0、2.5リットルの3タイプ、クリーンディーゼルは1.8リットルを搭載すると明らかにした。日本での発売時期はコメントせず、エンジンについてもSKYACTIV-Xのほかに「最適なものを選択していく」と述べるにとどめた。

一方で燃費と走行性能の高い次元での両立が特徴のSKYACTIV-Xの燃費については「現行のSKYACTIVディーゼルと同じくらいの性能を確保している」と語った。現行の『アクセラスポーツ』(ハッチバック車)には1.5リットルと2.2リットルのクリーンディーゼルが搭載されている。SKYACTIV-Xに排気量が近い2.2リットルエンジン搭載車の燃費は、AT車で19.6km/リットル、MT車では21.4km/リットル(いずれもJC08モード)となっていることから、新エンジン車の燃費はJC08モードだと20km/リットル前後になると見られる。

青山常務はマツダ3について「ロサンゼルスショーでも大きな反響を呼んだが、このオートサロンの会場でも国内のお客様の期待値の大きさが伝わってくる。そのご期待に応えられるようしっかり準備していきたい」と話した。

新型マツダ3ハッチバック《撮影 池原照雄》 新型マツダ3セダン《撮影 池原照雄》