
BMWの二輪車部門、BMWモトラッドは12月6日、二輪車のカスタムモデル、『ディパーテッド』(BMW Departed)を発表した。
このマシンの特徴は、BMWモトラッドが新開発した次世代ボクサーエンジンのプロトタイプを使用していることだ。BMWモトラッドが、滋賀県の「カスタムワークスZON」に依頼し、次世代ボクサーエンジンを搭載したカスタムモデル、ディパーテッドが完成した。
そのデザインや、左右に広がるシリンダー上部に見えるプッシュロッドカバーのような形状のクロームパーツは、1960年代後半までに製造されたBMWモトラッドのボクサーエンジンを彷彿とさせるものだ。
また、低く構えたシルエットは、1920〜1930年にかけてエルネスト・ヘンネが最高速に挑んだ「レコード・ブレイカー」を連想させる。23インチのアルミ削り出しの大径ホイールは、細いタイヤと組み合わせられた。スイングアームとトリペゾイダルフロントホイールフォークは無垢材から削り出されて、隠されたサスペンションによってチューブラースペースフレームにセットされている。
カスタムモデルに搭載されたエンジンは、大排気量となり、補強されたフレーム材によってエンジンに吊り下げられている。燃料タンクやシートなどは、板金加工によって製作された。このエンジンには、大型で近代的な空油冷方式が採用されている。
なおBMWモトラッドは、この次世代ボクサーエンジンを搭載するモデルについて、その詳細を発表する予定はない、としている。







