パリモーターショー2018でワールドプレミアした新型トヨタ『カローラ』のステーションワゴンモデル「ツーリングスポーツ」や、日本では『カローラスポーツ』として販売されている欧州仕様のカローラハッチバックに搭載されるハイブリッドシステムは2タイプ。
ひとつは既存の1.8リットルエンジンを組み合わせた『プリウス』譲りのタイプで、もうひとつは2.0リットルエンジンを組み合わせた新設計のユニットだ。
新しいハイブリッドシステムについてトヨタは「高い燃費性能はキープしたまま、より走行性能を向上させた2.0リットルエンジン用ハイブリッドシステム」と説明する(プレス資料より)。
そこで気になるのが、動力性能。ざっくりいうと、1.8リットルタイプに対して出力は約1.5倍に高められているのだから、差は大きい。エンジンの最高出力は1.8リットルの98psに対し、2.0リットルは153ps。システム出力では122psに対して180psとこちらもほぼ1.5倍。ハッチバックにおける0-100km/h加速は1.8リットルの10.9秒から7.9秒へと大幅に短縮となり、その動力性能の高さを裏付けていると言える。
またトヨタの燃費型ハイブリッドシステムのウィークポイントと言われているアクセルを踏み込んだ際のレスポンスがどれだけ改善されているのかも興味深いところだ。
ところで気になるのはこのパワートレインに関してのトヨタの説明の一文。「加速時にはエンジンの回転数を下げると同時に電池からの電力を高め、リニアで伸びのある加速感を実現」と書かれているのだ。
加速時は一般的に、ハイブリッドカーであってもエンジンの回転数を高めるもの。それを「下げる」というのだから興味深い。この新しいハイブリッドシステムは、日本国内においては年内に正式発表されると噂されているレクサス『UX』に初搭載されるようだ。
加速時にエンジン回転数を下げる、トヨタ新ハイブリッド…パリモーターショー2018
2018年10月28日(日) 15時00分
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