自動バレーパーキング システム図

日本自動車研究所(JARI)は、国土交通省および経済産業省から委託された「自動バレーパーキング機能」実証実験を11月13日から15日、デックス東京ビーチ駐車場2階(東京・お台場)で実施する。

今回実施する自動バレーパーキングは、「車両」、「管制センタ」、「駐車場インフラ」の3者が連動して機能分担することで、歩行者および一般車両を排除した限定空間での無人低速自動運転を実施するシステム。あらかじめ登録したユーザーは目的や目的地に合わせて自動バレーパーキング駐車場を予約し、最も乗り降りの便利な付帯施設の入口付近などで降車(乗車)し、自動駐車(自動出庫)リクエストを出すことにより、管制センタと車両がやり取りを行い安全に無人低速自動運転および自動駐車(出庫)する仕組みだ。

今回公開する機能実証実験では、4台の乗用車による自動バレーパーキングのデモを実施する。まず、3台のクルマに乗車するそれぞれのドライバーがクルマから降車後、スマホで自動駐車をクルマに指示。自動バレーパーキングセンターは、それぞれのクルマに対して駐車する車室を指示。クルマは自動バレーパーキングセンターから指示された駐車場車室まで自律にて自動走行し駐車を完了しエンジンを切る。次にドライバーはスマホにて指定の乗車場所まで迎えにくるよう指示。クルマは自律にて自動走行を開始。その途中で異なる方向から出てきた車両の割り込みに対応しながら指定の場所まで自動で走行し停車する。

このほか、普及が予想される自動駐車機能を体験できるコーナーや、駐車場が抱える課題や今後提供が予想される駐車場関連サービスの紹介も併せて行う予定だ。

13日はプレスおよび関係省庁・招待者向けに公開。一般公開は14・15日の2日間。一般来場は事前登録制で、JARIホームページにて申し込みを受け付けている。