ダットサン ブルーバード《撮影 嶽宮三郎》

神奈川県寒川町の日産工機株で14日、「ヘリテージカーフェスティバルin寒川」が行われ、プリンス、ダットサン、日産から生まれた往年の名車が集まった。

日産工機は、日産車のエンジンや駆動系などのメカニズム部品の製造を行う日産のグループ企業。毎年「日産車フェア」と銘打って大商談会を行っており、同社が創立50周年を迎えた2014年からゆかりのあるかつての名車も展示するようになった。

ヘリテージカー展示の4回目となった今回は、”技術の日産 半世紀”がテーマ。1968年に発売された『ローレル』(初代のC30型)が今年でちょうど50年を迎えたこともあり、計5台が集まった。『ブルーバード』より上級で、法人需要の高い『セドリック』とは違った、個人ユーザー向けの車として企画された、いわゆる“ハイオーナーカー”の先駆けだった。まだ対向式ワイパーだったころの初期型も参加し、目を引いた。

『サニー』も半世紀前にデビュー。会場には初代B10の2ドアセダンが2台が展示された。埼玉県からやってきたグレーの個体は2オーナー目で、現在5万5000kmという驚きの走行距離。もう1台、グリーンの個体は”多摩5”のシングルナンバー。今も18km/l前後は走るという元祖エコカーでもある。

全日本ダットサン会からは、佐々木徳治郎会長の愛車を始めとした、初代ブルーバード3台が参加。いずれも後期型であるP312型で、色の異なるツートンカラーが3台並べられるのは貴重。ウインカーを出すと車内にオルゴールの鳴る「ファンシーDX」は、その実演で作動させるときれいな音色が出て、来場者から「すごい!」「かわいい!」の声が上がった。クランク棒でエンジンスタートするためのバンパーの穴があるのも時代を感じさせる装備だ。

この日、計23台展示された中で一番古かったのは、日産オースチン『A50 ケンブリッジ』。かつて日産鶴見工場でノックダウン生産されたいた。この個体は1959年式初年度登録時のナンバーを維持している未再生原形車で、こちらは真空管ラジオの音色も生きていた。家族連れなどが丸くてかわいらしい車体にカメラを向けていた。

イベントが行われた本社内では、大抽選会やフードコーナー、キッズコーナーなどが設けられ、満員盛況。同社で生産しているエンジンやアクスルなどを展示するギャラリー、社員食堂なども開放されて、終日、多くの来場者でにぎわった。

日産 ローレル《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン サニー 2ドアセダンDX《撮影 嶽宮三郎》 日産 セドリック カスタム(左)、同バン(右)《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン フェアレディ2000《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン フェアレディ2000《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン ブルーバードHT 2000G6(右)、同1800SSS(左)《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン サニー エクセレント クーペ 1400GX《撮影 嶽宮三郎》 日産オースチン A50 ケンブリッジ《撮影 嶽宮三郎》 日産オースチン A50 ケンブリッジ《撮影 嶽宮三郎》 日産オースチン A50 ケンブリッジ《撮影 嶽宮三郎》 日産シルビア RS(右)、ガゼール クーペ(左)《撮影 嶽宮三郎》 プリンス スカイライン 1500(左)、日産 スカイライン 1500スポーティDX(右)《撮影 嶽宮三郎》 プリンス スカイライン 1500《撮影 嶽宮三郎》 日産 ローレル HT 2000GX《撮影 嶽宮三郎》 日産 ローレル 1800DX《撮影 嶽宮三郎》 日産 ローレル 1800DX《撮影 嶽宮三郎》 日産 ローレル HT 2000GX《撮影 嶽宮三郎》 日産 ローレル 1800DX《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン ブルーバード《撮影 嶽宮三郎》 ヘリテージカーフェスティバルin寒川《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン ブルーバード《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン ブルーバード《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン ブルーバード《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン ブルーバード《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン ブルーバードHT 1800SSS《撮影 嶽宮三郎》 ダットサン ブルーバード《撮影 嶽宮三郎》 ヘリテージカーフェスティバルin寒川《撮影 嶽宮三郎》 全日本ダットサン会《撮影 嶽宮三郎》 日産工機ギャラリー《撮影 嶽宮三郎》 日産工機ギャラリー《撮影 嶽宮三郎》 日産工機ギャラリー《撮影 嶽宮三郎》