ボルドール24時間でF.C.C. TSR Honda Franceが優勝《写真 TSR/TECHNICAL SPORTS RACING》

2018-2019 FIM世界耐久選手権シリーズ第1戦ボルドール24時間が、フランスのポールリカールサーキットで9月15日〜16日に行われた。今年の鈴鹿8耐で日本チームとして初めて世界耐久選手権チャンピオンとなったF.C.C. TSR Honda Franceが、マシントラブルを乗り越えて優勝を遂げた。

340km/hを越える1.8kmのロングストレートを持つポールリカール。ここでの24時間レースはライダーの体力や精神力も重要だが、何よりマシンの頑強さが問われる。今年のF.C.C. TSR Honda Franceのライダーはフレディ・フォーレイ、ジョシュ・フックは変わらないが、マイク・ディ・メリオが新規に加入。ディ・メリオは2008年に世界グランプリの125ccクラスでチャンピオン経験を持つライダーだ。

レース序盤、TEAM SRC KAWASAKI FRANCE、Suzuki Endurance Racing Team、YART・YAMAHAそしてF.C.C. TSR Honda Franceの4台がトップ争いを展開。だが、YART・YAMAHAの転倒でオイル漏れが発生したため今大会2度目のセーフティーカーが介入。

これで Suzuki Endurance Racing Team がTEAM SRC KAWASAKI FRANCE、F.C.C. TSR Honda France、Honda Endurance Racingを引き離すが、再スタート後にSuzuki Endurance Racing Team に2番手グループが急接近。しかし、その後にF.C.C. TSR Honda Franceのフックが予定外のピットイン。マシントラブルによるもので、これで一時は18位にまでポジションを落としてしまう。

だが、追い上げて上位につけていたYART・YAMAHAがペースを落とし、さらにHonda Endurance Racing、Suzuki Endurance Racing Teamがトラブルで後退。そしてレース終盤に入る頃までトップを快走していたTEAM SRC KAWASAKI FRANCEもトラブルで後退すると、F.C.C. TSR Honda Franceはスタートから21時間を経過した頃にトップに躍り出た。

この後、4度目のセーフティーカーが介入すると、YART・YAMAHAがF.C.C. TSR Honda Franceに猛チャージを仕掛けるが、F.C.C. TSR Honda Franceはこれを封じると昨シーズンのル・マン24時間に続いて24時間レースを制した。

なお、予選グリッドポイントでの4、8時間経過時点でのポイント1、16時間経過時点でポイント6、そして優勝ポイント40を合算した51ポイントを獲得したF.C.C. TSR Honda Franceは、EWC連覇に向けて好スタートを切った。

ボルドール24時間でF.C.C. TSR Honda Franceが優勝《写真 TSR/TECHNICAL SPORTS RACING》