平成30年7月豪雨で大きな被害を受けた広島呉道路の状況《画像 国土交通省》

国土交通省は、平成30年7月豪雨の影響で、広島市と呉市を結ぶ道路を中心に渋滞が原因でバスの一部が定時制を確保できていないことから、渋滞対策を強化する。

広島・呉駅間のバスは、広島から呉方面の平日6〜7時台のバスは、依然として1.5〜2時間を要している状況にあり、定時性確保に向けた対策を強化する必要がある。このため、バス運行ルート上でボトルネックとなっている、坂北ICでのバス通行方法の改善などの対策を検討する。

バスへの交通転換を促すため、バスの運行情報やバスと自家用車の所要時間差の周知、企業への時差出勤、相乗りなどの協力を強化する。

また、広島・広駅間のバスの定時制確保に向けて、東広島呉道路の阿賀IC出口を先頭とする渋滞を緩和するため、左折レーンの増設など緊急交差点改良事業を推進する。

一方、広島呉道路やJR呉線の復旧までに時間を要することを踏まえ、今後長期的に、バスを中心とした地域のモビリティマネジメントを強化していくため、有識者や経済界も含めた推進体制の構築について検討する。

平成30年7月豪雨(7月10日、広島市) (c) Getty Images 平成30年7月豪雨(7月10日、広島市) (c) Getty  Images