トミーカイラZZ コンセプトカー

GLMと京セラは、7月11日から13日までポートメッセなごやで開催される「人とくるまのテクノロジー展2018名古屋」に出展。京セラの最新技術を搭載した『トミーカイラZZ』コンセプトカーを中部地区初公開する。

GLMと京セラが共同開発したトミーカイラZZ コンセプトカーは、京セラ独自のデバイスやシステム、素材を実装。サイドおよびルームミラーには電子ミラーを採用し、高感度車載用カメラで撮影した車両後方の映像を車室内のモニターに映し出す。また、前後左右4台の魚眼レンズで撮影した車体周辺の映像を合成し表示するサラウンドビューカメラや、高精細液晶ディスプレーに内蔵したカメラでドライバーの視線の動きを認識し、よそ見運転などを警告するDMS(ドライバーモニタリングシステム)など、ADASを見据えた計9台のカメラとそれと連動するシステムを実装している。

そのほか、パネルを指でタッチした際に微細な振動で立体をクリックしたかのように伝える触覚伝達技術「HAPTIVITY」を搭載したディスプレーや、セラミック技術を応用した高音質なピエゾ(圧電)スピーカー、装飾用に開発された人工オパールなど、計12種類の京セラの技術を組み入れている。

GLMは今年3月、EV完成車事業のほかに、自動車メーカーのEV量産・研究開発支援や部品・素材・化学・ITメーカー等の自動車関連事業の技術・開発支援を展開する「プラットフォーム事業」に注力する方針を発表。初となる京セラとの協業は、このプラットフォーム事業の一環となる。

今回の京都企業2社による協業は、プラットフォーム事業で世界に打って出るGLMと、ファインセラミック技術やカメラ、ディスプレーなど幅広い車載向け製品を世界規模でさらに拡大したい京セラのビジョンが一致し、スタート。車両試作は、2017年10月から開始。京セラが持つデバイスやシステムを車載環境に合わせて改良しながら、両社共同で車両に搭載。実走行に耐えうるよう、各部品やシステムの連動をはかり、動作確認を繰り返して、量産車への実装を提案できるコンセプトカーに仕上げた。外観はGLMのスポーツEV「トミーカイラZZ」ながら、内装は京セラのデバイスに合わせてすべて刷新している。

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