メルセデスベンツ CLS 新型発表会《撮影 小松哲也》

メルセデス・ベンツ日本は6月25日、7年ぶりに全面改良した4ドアクーペ『CLS』を発売した。独ダイムラー社で乗用車エクステリアデザインを統括するロバート・レズニック氏は同日都内で開かれた発表会でオグロメジロザメがモチーフになっていると明かした。

レズニック氏は新型CLSについて「初代のユニークさを引き継いでいる。ウィンドーグラフィクス、プロポーションも典型的なメルセデス。しかしボディをみると、真ん中のところにボーンと呼んでいるものがある。鋭利なエッジはなくなり、歴代のCLSから大きく離れた」と説明。

さらに「このデザインは実は、オグロメジロザメ。ホホジロサメよりも小さくて短いが、より俊敏な動きを持ち、その形そのものがスピードを象徴している。このオグロメジロザメが3代目のデザインになっている」と述べた。

具体的には「サイドボーンを入れることでクルマがよりなめらかな外観をもった。そしてサメの鼻もフロントに持ってきた。メルセデスで初めてフロントを5度前傾させ、サメの鼻先のようにちょっと尖った形になった。こういったデザインを持つことで横からみるとクルマが長く見えるし、前からみるとよりスポーティーになった」と解説。

その上で「このクルマは私たちの『官能的純粋』というデザイン哲学の次のステージになる。よりクリーンでよりスムーズになった。そしてラインではなくプロポーション自体を見せている。しかし、非常にシャープなグラフィックもある。これもメルセデスで初めて採用した形になる。とても近代的でこれからこの後のモデルに採用されるデザイン哲学になる」と強調していた。

日本に導入される新型CLSは直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載するCLS 220d スポーツと、直列6気筒エンジンにモーターを組み合わせたパワートレインを持つCLS 450 4MATIC スポーツの2モデルで、価格はそれぞれ799万円、1038万円となっている。

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