トヨタ自動車とデンソーは1日、両社の主要な電子部品事業をデンソーに集約する方向で検討を開始することに合意した。トヨタは、自動車業界において様々な自動車部品の電子制御化が進む中、電子部品事業の重要度は今後もますます高まっていくと見ている。
現在、トヨタの電子部品事業は、先行開発、量産開発及び生産をトヨタ、デンソーの双方で行なっている。今回の合意は、このうち量産開発と生産の事業をデンソーに集約する方向で検討するものだ。
デンソーは、電子部品事業で鍵となる車載用半導体の自社開発・量産に長い実績があると同時に、各種電子部品を世界各地で開発・生産している。この分野で専門性の高いデンソーに集約することで、スピーディかつ競争力のある開発・生産体制を構築する。また、トヨタグループ内の重複業務を解消し、リソースの活用を図り、グループ全体の競争力を向上させる。
具体的な合意内容として、電子部品生産事業の移管について、2019年末をめどに、トヨタの広瀬工場における電子部品の生産をデンソーへ移管する方向。さらに電子部品の量産開発機能の集約について、2022年以降、電子部品の量産開発機能をデンソーへ集約する。開発から生産まで一体となった新組織体制をグループで構築する。
トヨタとデンソー、電子部品事業をデンソーへ集約 基本合意
2018年06月01日(金) 20時44分
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