今季初優勝に向けて走る#8 O. タナク(トヨタ)。《写真提供 TOYOTA》

アルゼンチンで開催されている世界ラリー選手権(WRC)第5戦は競技最終日(現地29日)を残した段階で、トヨタ「ヤリスWRC」のオット・タナクが大量リードで首位。トヨタの今季初優勝が期待される展開となっている。

#8 オット・タナクはWRC第5戦アルゼンチンの競技2日目(27日)に首位に立ち、3日目(28日)終了時点で2位の#5 ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)以降に対するリードを46.5秒とした。#8 タナクは「すべてが本当にうまくいっている。クルマに対しては非常に良いフィーリングを感じているし、特に今日(3日目)のSS(競技区間)のような高速で流れるコーナーが続くコースは、我々のクルマにとても合っていると思う」と語るなど、人車とも絶好調の雰囲気だ。

競技最終日を残しての46.5秒差は大量リードといっていいだろう。#8 タナクは既にペースコントロールに入っている旨も語っており、最終日に向けても「慎重な姿勢を忘れずに臨む必要があるけれど、それでも(速く走れる)自信はある」と盤石の構えである。

このままタナクが勝利すれば、トヨタは今季初優勝。そして今季トヨタに移籍してきたタナクにとっては、移籍後初優勝ということになる。

今季初優勝に向けて走る#8 O. タナク(トヨタ)。《写真提供 TOYOTA》 今季初優勝に向けて走る#8 O. タナク(トヨタ)。《写真提供 TOYOTA》 大きなリードで最終日を迎えるタナク。《写真提供 TOYOTA》 トヨタのトミ・マキネン代表。《写真提供 TOYOTA》