BMW X2右ハンドル仕様(バンコクモーターショー2018)《撮影 工藤貴宏》

タイの道路環境は左側通行右ハンドル。つまりは日本と同じだ。そんなタイの首都でおこなわれるバンコクモーターショーは、当然ながらヨーロッパ車も右ハンドルモデルを展示。メルセデスベンツやBMWは広いブースを構えているが、そこではモーターショーでの華として“右ハンドルの新型車”がお披露目されるのが慣わしとなっている。

BMWが今年のバンコクモーターショーでお披露目したのは、コンパクトSUVの『X2』。日本未発売でハンドル位置はもちろん右だ。カーナビ&メーター表示の設定やエンジン制御など細部は日本仕様と異なるが、それ以外の見える部分に関しては日本仕様といわれても信じてしまうほどの作りだった。

タイ向けに用意されX2はまず2.0リットルがガソリンターボエンジンの「sDrive20i」で、遅れて2.0リットル・ディーゼルターボの「xDrive20d」と高出力版2.0リットル・ディーゼルターボ「xDrive25d」が追加される予定。日本でのBMWの一般的なグレード構成に比べると、選べる仕様が少なく、デビュー時に発表された「sDrive20i」のトリムラインはスポーティ仕様の「M sport X」だけとなっている。

ブースに展示されたX2は、ガソリンエンジンの「sDrive20i M sport X」で、価格は269万9000バーツ(約920万円)。平均収入が日本円にして約11万円といわれているタイでも、この金額を払える人が多くいるというのだから驚くばかりだ。

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