米国のEVメーカーのテスラのイーロン・マスクCEOは、同社初の電動トラックの『セミ』が、荷物を運ぶ実証テストを開始したと発表した。
セミはトレーラーの牽引に用いられるトレーラーヘッドのEV。電動パワートレーンには、テスラのEVセダン、『モデル3』用がベースのモーターを4個、リアアクスルに独立して搭載。0〜96km/h加速は5秒と、同クラスのディーゼルトラックの15秒に対して、大幅な性能向上を可能にしている。
1回の充電での航続は、およそ483〜805km。新開発の急速チャージャーを利用すれば、およそ640km走行分のバッテリー容量を30分で充電できる。
セミの予定車両価格は、ベースモデルの航続およそ483km仕様が15万ドル(約1610万円)、航続およそ805km仕様が18万ドル(約1930万円)。導入記念車は20万ドル(約2145万円)。生産開始は2019年を予定している。
このセミが今回、米国ネバダ州のテスラのバッテリー工場「ギガファクトリー」から、カリフォルニア州のフリーモントの組み立て工場まで、荷物を運ぶ実証テストを開始。積荷は『モデルS』や『モデルX』などのバッテリー。テスラの市販EV用のバッテリー輸送を通じて、EVトラックの実用性を確認していく。
テスラのEVトラック『セミ』、荷物を運ぶ実証テストを開始…バッテリーを輸送
2018年03月14日(水) 06時45分
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