マクラーレンの「MCL38セレブレーションエディション」《photo by McLaren Automotive》

マクラーレンは、1995年のル・マン24時間レース初挑戦での勝利から30年を迎えることを記念して、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025」で2つの特別な祝賀イベントを開催する。

ル・マン博物館での「マクラーレン 永遠の名前」展示から戻ったばかりの優勝車『F1 GTR』(#59)が、フェスティバルで貴重な動的展示を行う。この車両は、マクラーレンの伝説的勝利を達成した3人のドライバーチームの一員であるJJレートがグッドウッド名物のヒルクライムで運転する。

6月に発表された『750S ル・マン』も1995年の勝利にルーツを持つ。このスーパーカーは50台限定で、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)のハイ・ダウンフォース・キットを装備し、ダウンフォースとサーキット性能を向上させている。これは伝説的なマクラーレン『F1 LM』ロードカーへの適切なオマージュとなっている。

過去2年間のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、マクラーレンはサーキット専用の『ソーラスGT』で息をのむような瞬間を披露してきた。このシングルシートのハイパーGTは840PSの自然吸気5.2リッターV10エンジンを搭載し、重量は1000kg以下だ。

2023年にソーラスGTはタイムド・シュートアウト・ファイナルで勝利を収めた。昨年は、F1世界ドライバーズ・チャンピオン2回獲得のミカ・ハッキネン氏が、1998年のチャンピオン獲得車「MP4/13」F1カーと同じ塗装を施したカスタマーカーを運転して再びヒルクライムに登場した。今年もマクラーレンは、この特別なスーパーカーのカスタマー仕様を展示・走行させる。

750Sと『アルトゥーラMCL38』セレブレーション・エディションのスーパーカーがグッドウッドの動的走行に参加する。マクラーレンF1チームが2024年F1世界コンストラクターズ・チャンピオンシップを獲得した直後に発表されたこのモデルは、750Sとアルトゥーラそれぞれ9台ずつ生産される。セレブレーション・エディション車は、モータースポーツ界でマクラーレンを特徴づけるパパイヤオレンジとアンスラサイトのカラーウェイを中心としたMSO監修のリバリーを特徴としている。

2025年はまた、マクラーレンのスリリングで忘れられない「LT」カーの10周年を記念する年でもある。今年3月にオーナーや愛好家に紹介された「セレブレート LT」イニシアチブは、リテーラー主導のコミュニティイベントを通じて世界中のLTオーナーのコミュニティを結集させている。マクラーレン自身のヘリテージ・コレクションからのLTモデルがグッドウッドの「スーパーカー・パドック」に参加し、動的展示される予定だ。

マクラーレンの「MCL38セレブレーションエディション」《photo by McLaren Automotive》 マクラーレン750Sの「MCL38セレブレーションエディション」《photo by McLaren Automotive》 マクラーレン750Sの「MCL38セレブレーションエディション」《photo by McLaren Automotive》 マクラーレン 750S ル・マン《photo by McLaren Automotive》 マクラーレン 750S ル・マン《photo by McLaren Automotive》 マクラーレン F1 GTR(1995年)《写真提供 マクラーレン・オートモーティブ》 マクラーレン・ソーラス GT《photo by McLaren Automotive》 マクラーレン・ソーラス GT《photo by McLaren Automotive》