
ホンダは、二輪車の大型スポーツモデル、『NC750X』の一部車両について、前輪タイヤに不具合があるとして284台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる車両は、2024年1月26日から7月18日に製作。
不具合の内容は、タイヤの製造工程が不適切で、タイヤ内部のカーカスが適正な角度で成形されていないものがある点にある。この不具合により、高速走行など高負荷の走行を続けた場合、カーカスに応力が集中して断線し、タイヤ内面に亀裂が生じるおそれがある。その結果、タイヤトレッド部が変形し、車体が振動して走行安定性を損なう可能性が指摘されている。
これまでに不具合件数や事故の報告はないが、ホンダは全車両について前輪タイヤの製造メーカと製造週を確認し、該当する場合は良品と交換する措置を実施する。
