ボルボの新型バッテリー駆動式ホイールローダー「L120 Electric」《写真提供 ボルボ・グループ・ジャパン》

ボルボ・グループ・ジャパンは、バケット容量3.6立法mクラスの新型バッテリー駆動式ホイールローダー「L120 Electric」を、CSPI-EXPOでお披露目し、これを皮切りに日本での発売を開始した。

「L120 Electric」は、従来の同クラスのディーゼル駆動機に匹敵するパワーを備えながら、環境性能を大幅に向上させたフル電動ホイールローダー。ゼロエミッションと静音性に優れ、低炭素・低騒音が求められる作業現場でも導入しやすいのが特長だ。

バケット容量3.6立法mの作業能力により、都市部のインフラ整備を支えるコンクリート・アスファルトプラント、製鉄所構内作業から廃棄物処理・リサイクル施設、さらには農林業の現場、港湾施設や物流センターまで、幅広いシーンでの作業に対応できる。

充電性能も優秀で、最速1時間30分程度でフル充電され、1回の充電で最大約9時間の稼働が可能だ。また、ディーゼル駆動機と比較してCO2の排出量が大幅に低減でき、エンジン関連部品がないためメンテナンスコストも約30%削減される。運用コストを抑えながら機械の稼働時間を増やすことで、生産性と収益性の向上にも貢献する。

本製品は、日本販売代理店の山崎マシーナリーを通じて購入可能となる。レンタルは、西尾レントオールで順次開始予定だ。

日本の建設機械業界では、オフロード法改正による排出ガス規制強化が進み、ゼロエミッション化への取り組みが加速している。環境省の補助金を活用するなどして業界全体で建設機械電動化の機運が高まる中、ボルボ建機は、乗用車やトラックなどのEV開発で培った技術で、顧客のニーズに応える新たな選択肢を提供し続けていく。

ボルボの新型バッテリー駆動式ホイールローダー「L120 Electric」《写真提供 ボルボ・グループ・ジャパン》