大阪メトロのエルガEV《写真提供 いすゞ自動車》

いすゞ自動車が2024年5月に発売したバッテリーEV(BEV)路線バス『エルガEV』が、4月13日に開幕する「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」において、シャトルバスとして運行を開始する。

大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)、南海バス、阪急バスの3社が計29台を導入し、開催期間中(4月13日〜10月13日)、JRゆめ咲線 桜島駅〜大阪・関西万博会場間のシャトルバスとして運行される。

エルガEVは、いすゞが公共交通におけるカーボンニュートラル(CN)の実現を目指して開発した商品だ。走行中の環境負荷を軽減するとともに、バス事業者の脱炭素化への取り組みにも貢献する。

大阪・関西万博では、「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」を開催テーマのひとつに掲げており、エルガEVの採用はこの方針に沿ったものだ。

エルガEVの特徴として、BEVならではのシームレスな加速感と低騒音・低振動により、乗客・ドライバーの快適性を向上させている点が挙げられる。

さらに、国内初となる車内フロアのフルフラット化を実現した。これは、リアアクスルの左右それぞれにモーターを内蔵した「インアクスルモーター」を採用することで可能となった。この設計により、車内事故を抑制し、乗客の安全性と利便性の向上に貢献している。

南海バスのエルガEV《写真提供 いすゞ自動車》 阪急バスのエルガEV《写真提供 いすゞ自動車》 エルガEV《画像提供 いすゞ自動車》