
ヒョンデの高級車ブランドのジェネシスは、伝説的レーサーのジャッキー・イクスが、オーストラリアのマウントパノラマサーキットにおいて、2台のコンセプトカーをデモ走行させたと発表した。
国際的なモーターレース界の伝説的ドライバーであり、1977年のバサースト1000優勝者であるジャッキー・イクス。彼が、オーストラリアのマウントパノラマサーキットに45年ぶりに帰還した。イクスは、『ジェネシスXグランベルリネッタコンセプト』と『GV60マグマコンセプト』の2台のコンセプトカーを駆り、観客を魅了した。
80歳になったイクスは、バサースト12時間耐久レースの前哨戦として、ジェネシスXグランベルリネッタコンセプトでいくつかのスピーディーなラップを刻んだ。この車両にとって、世界初のサーキット走行となった。イクスは「ジェントルマン・ディスラプター」として知られるジェネシスのブランド大使を務める。
イクスは電気自動車のGV60マグマコンセプトでも同サーキットを走行した。『GV60マグマ』は2025年後半に生産が開始される予定で、ジェネシス初のマグマモデルとして販売される。ジェネシスは最終的に、全ての生産車種にハイパフォーマンスなマグマモデルを展開することを目指している。
45年以上ぶりにマウントパノラマサーキットを訪れたイクスだが、コースレイアウトをしっかりと覚えていた。イクスは「モナコ、ニュルブルクリンク、スパなど、世界最高のサーキットと同様に、ほとんど変わっていない」と語った。
イクスは1977年のバサースト1000で操ったフォード『ファルコンXC V8』とも再会。1977年の優勝トロフィーをバサースト市長のロバート・テイラー氏に手渡した。このトロフィーは、ナショナル・モーターレーシング・ミュージアムに永久展示される予定だ。
ジェネシスXグランベルリネッタコンセプトは、ポリフォニー・デジタルの「ビジョン グランツーリスモ」シリーズの一環として制作された。2024年1月からグランツーリスモのゲーム内で走行可能になっている。
一方、GV60マグマコンセプトは、以前にグッドウッドヒルクライムで4人乗り量産車クラスで優勝し、総合16位という印象的な成績を収めている。今回のイベントは、ジェネシスのコンセプトカーの実力を示すとともに、モータースポーツの伝説と最新技術の融合を象徴する出来事となった。






