ハーレーダビッドソン X350《写真撮影 山内潤也》

普通二輪MT免許で乗れる400cc以下の輸入バイクが続々と日本市場に投入されている。コロナ禍から続くバイクブームを牽引したこのトレンド、その立役者となった一台が、米ハーレーダビッドソンが発売した『X350』であることは間違いないだろう。軽量・コンパクトなトラッカースタイルに、ハーレーとして日本最小のエンジンを搭載したX350は、発売から1か月で1000台を受注するなど注目を集めた。

ハーレー市販車史上最小排気量となるX350は、1970年代からフラットトラックレースで活躍してきた『XR750』を彷彿させるデザインが特長。街乗りに最適な軽快な走り、ビギナーでも安心の取り回しのしやすさ、スポーティーな乗り味を提供する。

パワーユニットは強い中速トルクを発生するようチューニングされた353ccのDOHC 4バルブ水冷パラレルツインエンジンと6速トランスミッションの組み合わせ。湿板クラッチはケーブル式、ファイナルドライブはベルトではなくチェーン式。前後17インチホイールにMaxxis(マキシス)Supermaxx STタイヤを装着する。

ブレーキはフロントがダブル、リアがシングルディスクでABSも標準装備。フロントサスペンションは伸側減衰力調整機能付き41mm倒立フォーク、リアサスペンションはプリロードと伸側減衰力の調整が可能なコイルスプリング付モノショックとなる。シート高は777mmとなっている。

このX350はベネリ「TNT302S」のOEM車だが、ベース車とは外装はもちろん、エンジン特性やサスペンションのセッティングなどあらゆる点でハーレー専用開発がおこなわれており、乗り味も別モノ。エンジンはいわゆるハーレー的なドコドコ感はないものの、澱みなく吹け上がるフィールが気持ちいい。

ライディングポジションはアップライトなのはもちろんだが、見た目以上にバックステップなのが注目ポイント。ハーレーいわく、兄貴分の「X500」とともに人間工学に基づきリラックスしたポジションとしており、これまでのハーレー車とな異なるスポーティな乗り味をめざしたという。

ちなみにX500とは排気量だけでなく、フレーム、シャシー、マフラー、サスペンションなど、ほぼすべてが異なる設計となっている。

価格は69万9800円から。多くの普通二輪輸入バイクが70万円前後に集中しており、激戦区となる中「最小排気量のハーレー」は唯一無二の個性を放っている。

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