ポルシェ928サーファリ《photo by Porsche》

ポルシェは、1970〜1990年代に生産された『928』をベースに、ポーランドのサーフィン愛好家がカスタマイズした「928サーファリ」を紹介した(7月26日発表)。

928サーファリの物語は、父と息子の絆から始まる。ポーランドのバルト海沿岸に位置するヘル半島のキャンプ場「チャウプ6」を管理するタデウシュ・エルワートは、幼少期からポルシェに親しんできた。彼の父がポルシェの世界を紹介したことで、その情熱は自然と彼の生活の一部となった。海とポルシェへの情熱が交錯する中、ヘルライダーズフェスティバルの成長とともに、928サーファリのアイデアが生まれた。

このプロジェクトは、オフロード走行が可能で、ビーチクローラーとしても機能するポルシェを作るという挑戦的な目標を掲げた。ベースとなったのはクラシックな928。ポルシェのV8エンジンのパワーは問題なかったが、ギアボックスやサスペンションの調整が必要だった。そこで、クラシックダカールラリーを完走したエンジニア兼ラリードライバーのトマシュ・スタニシェフスキがプロジェクトに参加し、技術的な課題を解決した。

スタイリングは地元のランゲ兄弟が担当し、彼らはチャウプ6のシーンに長年関わってきた。928サーファリはヘルライダーズフェスティバルでデビューし、その後ドイツのシュルト島で開催されたペトロサーフフェスティバルやデンマークのロモ島でのイベントに参加した。これらの場所で、928サーファリはその真価を発揮し、自然環境と一体化した姿を見せた。

「今後も928サーファリの物語は続き、新たな波を待つばかり」としている。

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