ビッグモーター(イメージ)《写真撮影 高木啓》

開いた口がふさがらないほどの呆れ返るトヨタ自動車グループの相次ぐ不正のニュースで、このところ、話題にのぼることがめっきり減っていた中古車販売大手のビッグモーターだったが、きょうの各紙には、久しぶりに社会面を飾っている。

神奈川県警が、ビッグモーターの店舗周辺で街路樹が伐採される事件で、伐採を指示したとして、当時本社勤務で「環境整備推進委員」を務めていた50代の社員を器物損壊容疑で逮捕。ビッグモーターを巡る一連の問題で逮捕者が出るのは初めてという。

逮捕容疑は2022年10月12日、数人と共謀して同社の川崎店(川崎市川崎区)前の歩道上に植えられていたオオムラサキツツジ6本(損害見積額10万円相当)を切断し、損壊した疑い。

ビッグモーターを巡る街路樹問題では20都道府県で計51件の被害届が受理され、各地の警察がそれぞれ捜査中という。

このうち、東京都による土壌調査では、都内9店舗の周辺で除草剤の成分が検出され、多摩店(多摩市)では街路樹20本の伐採も確認されている。都は23年9月、9店舗について被害届を警視庁に提出。このうち7店舗については24年1月に告訴状を提出したとも伝えている。

2024年1月31日付

●豊田織機の行政処分検討、性能試験不正、国交省立ち入り検査(読売・2面)

●社説、トヨタ出荷停止、グループ統治問う深刻な不全(読売・3面)

●N-BOX減産、能登地震が影響(読売・9面)

●10車種新たに出荷停止解除、国交省、ダイハツ「ミライース」など(朝日・3面)

●トヨタ世界販売1123台、4年連続首位、HVが好調(朝日・11面)

●仏ルノー、EV新会社の上場中止(朝日・11面)

●ビッグモーター社員逮捕、川崎、街路樹伐採指示疑い(朝日・31面)

●米のリコール車、トヨタ運転警告、エアバッグ欠陥(毎日・4面)

●トヨタグループ、相次ぐ不正、効率経営 もろ刃の剣、豊田会長「ゆとりなかった」(日経・3面)

トヨタグループのビジョンについて会見するトヨタ自動車の豊田章男会長《写真提供 トヨタ自動車》 ダイハツ・ミライース《写真提供 ダイハツ工業》 ホンダN-BOX《写真提供 ホンダ》