「自動車関連規格準拠支援ソリューション」自己診断ツール《画像提供 日立ソリューションズ》

自動車業界は、ソフトウェアによって機能が更新されるSoftware Defined Vehicle(SDV)への対応が求められている。このため、車載システムの開発プロセス最適化やデータ連携の強化、セキュリティリスクへの対応が重要な課題となってきた。

●セキュリティ規格への準拠が必須に
セキュリティについては、国際連合の自動車基準調和世界フォーラム(WP.29)によって策定された車載サイバーセキュリティ法規UN-R155と、国際規格ISO/SAE 21434への準拠が実質的に必須とされている。自動車メーカーやサプライヤーは、これらの規格に沿ってサイバーセキュリティ対策を急速に進める必要がある。

●自己診断ツールの提供
日立ソリューションズは、自動車業界での品質管理システムや開発プロセスの最適化、セキュリティ対策を支援してきた経験を活かし、自己診断ツールを提供する。このツールにより、企業は開発現場の規格準拠に不足している項目を把握し、改善傾向分析や複数プロジェクトの遵守状況を比較することが可能だ。

●サイバーセキュリティ対策の強化
自己診断ツールは、Automotive SPICE for CybersecurityやISO/SAE 21434への準拠状況や、必要な対策を迅速に把握できるよう設計されている。

「自動車関連規格準拠支援ソリューション」最新版の自己診断ツールは2月1日より提供される。価格については個別見積もり。

自動車業界は、これからもデジタル化やネットワーク接続、EV化の拡大により、車載開発の複雑化が進むことが予想される。日立ソリューションズの自己診断ツールは、こうした環境変化に対応し、セキュリティリスクへの対策を強化する。

日立ソリューションズは、1月24〜26日に東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブワールド2024」の構成展のひとつ、「第1回 SDV EXPO 車載ソフトウェア開発展」に出展する予定だ。

東京ビッグサイト《写真撮影 高木啓》