フィアット 600 ハイブリッド《photo by Fiat》

フィアット(Fiat)は9月18日、新型コンパクト電動SUVのフィアット 『600』に、欧州でハイブリッドを追加すると発表した。2024年に発売される予定だ。


◆1.2リットル直3エンジンにモーターの組み合わせ
フィアットは2023年7月、『600e』を欧州で発表した。ファミリームーバーとして人気を集めた1950年代のベストセラー、フィアット600の名前を受け継ぐEVとして登場した。

今回発表されたフィアット『600ハイブリッド』には、マイルドハイブリッドを搭載する。システムは、最大出力100hpを発生する1.2リットル直列3気筒ガソリンエンジン、48Vのリチウムイオンバッテリー、最大出力28hpのモーター、インバーター、新しい6速電気式デュアルクラッチトランスミッションで構成されている。

フィアット 600ハイブリッドには、内燃エンジンと電気モーターの駆動力を効率的に利用するベルトスターターを搭載する。モーターの駆動力のみで発進することが可能。減速する際のエネルギーを回収することもできる。エンジンはミラーサイクルにより、CO2排出量を最大15%削減。フィアット 600ハイブリッドの動力性能は、0〜100km/h加速が約11秒だ。

◆「eローンチ」機能によってモーターのみで発進
フィアット 600ハイブリッドには、「eローンチ」機能が備わっており、モーターのみで発進する。電気モーターは車両の効率とダイナミクスを向上させ、状況によっては、エンジンを停止して走行することができる。このモードは、30km/h以下の市街地走行をはじめ、低負荷時や下り坂でアクセルペダルから足を離した時、高速道路などで作動する。EVモードの航続は最大1kmだ。

「eクリープ」機能は、渋滞時などにアクセルペダルを踏むことなく前進できるクリープ機能だ。EVモードで、1速またはリバースで駐車することもできる「eパーキング」機能もある。さらに、ハイブリッドシステムは、減速時のエネルギーを回収するように設計されている。

このテクノロジーのメリットは、燃費の向上とCO2排出量の低減にある。新しい6速電気式デュアルクラッチトランスミッションが、環境性能に配慮しながら、より快適で楽しいドライビングを実現しているという。

◆2種類のコネクテッドサービスパッケージ
フィアット600ハイブリッドには、「コネクトワン」と「コネクトプラス」の2種類のコネクテッドサービスパッケージが用意されている。コネクトワンは、主にセキュリティ面のニーズに重点を置き、車両購入時にすでに含まれているものだ。アシスタンスや緊急通報サービスだけでなく、車両のメンテナンス状態に関するデータ情報などが、毎月送られてくる。

コネクトプラスのパッケージは、車内外でのドライビング体験をより快適にするように開発されている。ナビゲーションサービス、「FIATアプリ」による車両の遠隔管理、ドライビングスタイルのモニタリング機能などが含まれている。

フィアット600ハイブリッドのユーザーは、トリップレポート機能が利用できる。この機能によって、ドライバーの運転習慣を分析し、環境フットプリントや運転スタイルが車両の寿命に与える影響を評価してくれる、としている。

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