「サブウーファーボックス」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:ガレージショウエイ<高知県>)。Photo by 太田祥三

カーオーディオアイテムの取り付けを自分でやってみたいと考えているドライバーに向けて、作業のコツを紹介している当コーナー。現在は「サブウーファーボックス」の作り方を解説している。今回は「ボックス」の組み上げ方について説明していく。

さて、「ボックス」を組み上げるためには、「ボックス」を成形する6面の板を接合させなければならないわけだが、その際には何が使われることが多いのかというと…。

もっともスタンダードなのは「木工用ボンド」で、さらには「木ネジ(ビス)」が併用されることも少なくない。ちなみに「サブウーファーボックス」には高い「強度」が求められる。その観点からいうと、「木工用ボンド」と「木ネジ」の併用がベストだ。

ただし「木ネジ」は、厚みが1cm以下の木材の接合には向かない。その場合には「木工用ボンド」のみにて接合されることが多くなる。とはいえ、前回の記事にて説明したように「サブウーファーボックス」は15mm、18mm、21mmあたりの厚さの板が使われることが多いので、そうであれば「木ネジ」の併用は可能だ。

ところで「木ネジ」は、「ネジ」とは別ものだ。両方とも本体にらせん状の溝が入っていてその点では同様だが、「木ネジ」は先端が尖っていて「ネジ」は先端が尖っていない。しかも「ナット」を用いて接合される。なお、「ネジ」と似ているものとして「ボルト」があり、これも先端が尖っておらず、「ナット」とセットで使われる。で、「ネジ」と「ボルト」との違いは以下のとおりだ。「ネジ」は「ドライバー」にて使えるように頭の部分に十字の溝が切ってあるが、「ボルト」には十字の溝が切られておらず、頭が六角形になっている。

では、「ボックス」を組み上げる際のコツを説明していこう。まずは「木工ボンド」の使い方について解説していく。

1つ目のポイントは、「接合面をきれいにすること」、だ。接合面に削りカスやゴミが付いていると接合の強度が落ちる。なので接合面を湿ったウエスで拭いてからボンドを塗ろう。ちなみにボンドの量は、圧着したときにちょっとはみ出るくらいが適量だ。そしてはみ出た「木工用ボンド」はすぐに拭き取ることがセオリーとなる。これを怠ると、硬化した後の処理が面倒になる。

そして「しっかりと圧着させること」も重要だ。なお木材を接合させる際には「クランプ」と呼ばれる固定用の器具が使われることが多いが、「サブウーファーボックス」は大きいので「クランプ」は使えない場合が多い。なので上に重いものを載せて圧着させよう。

なお、後から「ボックス」の内部に補強を入れる作業を行うこととなるので、「ボックス」の6面すべてを一気に組み上げず、1面だけは接合せずに残しておこう。

今回は以上だ。次回はこの続きの工程について説明していく。乞うご期待。

「サブウーファーボックス」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:ガレージショウエイ<高知県>)。Photo by 太田祥三 「サブウーファーボックス」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:ガレージショウエイ<高知県>)。Photo by 太田祥三