ポールスター 2 改良新型《photo by Polestar》

ボルボカーズ傘下のポールスターは8月23日、EVセダン『ポールスター2』(Polestar 2)の改良新型の出荷を開始した、と発表した。2020年の生産開始から約3年が経過し、ポールスター2の生産台数は15万台に到達している。


◆大容量バッテリー搭載で航続は最大22%延長
ポールスター2の改良新型では、大容量バッテリーや新開発モーターを含むハードウェアのアップグレードを行った。これにより、航続を最大22%延ばした。エネルギー消費量は最大9%削減し、充電速度は最大34%高速化している。

「ロングレンジ・シングル・モーター」グレードは、1回の充電での航続が、最大654km (WLTPサイクル)に到達する。新しい82kWhバッテリー搭載モデルでは、最大DC充電速度が205kWまで向上した。

また、新しいモーターは、効率が引き上げられた。シングルモーター仕様では後輪駆動に、デュアルモーター仕様ではリアバイアス駆動に変更された。これにより、駆動輪への荷重移動によるパワーデリバリーの恩恵を受けて、さらに運転が楽しくなったという。

◆フロントグリルの奥にカメラやレーダーを組み込む
改良新型では、フロントマスクを変更した。ブランド初の電動SUV『ポールスター3』と同様、フロントグリルはカバーで覆われる。このカバー部分は「SmartZone」と呼ばれ、カメラやレーダーなどが組み込まれる。

「パフォーマンスパック」の20インチ鍛造アルミホイールは、スポーティな新デザインとした。これは、ポールスター3のアルミホイールのデザインに、見た目のイメージを合わせるのが狙いだ。

安全面では、ステアリング操作をサポートする「ブラインドスポット・インフォメーション・システム(BLIS)」、ブレーキ操作をサポートする「クロス・トラフィック・アラート」、後方衝突警告や360度サラウンドビューカメラ、自動防眩ドアミラーなどを標準装備した。ワイヤレス電話充電器も、すべてのモデルに標準装備されている。

◆グーグルの「Android」をインフォテインメントシステムに
また、グーグルの「Android」をインフォテインメントシステムに組み込む。これにより、「Googleアシスタント」、EV対応の「Googleマップ」、「Google Playストア」など、グーグルのサービスが車内で利用できる。自然な音声認識技術と新開発の11インチタッチスクリーンディスプレイが、新しいインターフェイスを可能にする。

グーグルのAndroidベースのオペレーティングシステムにより、常にインターネットに接続。スマートフォンのように、無線で最新情報を受信する。また、音声アシスタントのGoogleアシスタントを採用した。エアコンの温度調整やオーディオの曲の選択などを音声認識で行うGoogleアシスタントによって、ドライバーは運転に集中できる。さらに、ナビゲーションアプリにGoogleマップを導入する。Googleマップが車載化されているため、リアルタイムで交通情報などが得られるという。

ポールスター2には、スマートフォンがキー代わりになる「ポールスター・デジタルキー」を導入する。複数のユーザーが利用するカーシェアリングなどで便利な技術だ。オーナーは第三者とバーチャルキーを共有したり、他の多くのオンデマンド機能にアクセスしたりできるようになる。スマートフォンを携帯したドライバーが車両に近づくと、車両のロックが自動的に解除される、としている。

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