ベスパ GTV 新型《写真提供:ピアッジオグループジャパン》

ピアッジオグループジャパンは7月18日、ベスパ史上最強のエンジンを搭載したラージボディモデル『GTV』新型の販売を開始した。

GTVはラージボディモデル『GTS』シリーズをベースに開発。フロントフェンダーにマウントする「ファロバッソ(ローヘッドランプ)」や、むき出しの金属製パイプハンドルバーなど、1940年代のモデルを彷彿とさせるクラシックを代表するモデルだ。

GTV新型は、水冷4バルブ電子制御燃料噴射を備えた278cc単気筒300hpe(ハイパフォーマンスエンジン)を搭載。ベスパ史上最強となる最高出力23.8hpを発生する。ヘッドライトユニットは、特徴的なフェンダーライトを含めてフルLED化。フロントシールド中央には、横方向のスリットをオレンジの縁取りで装飾したスポーティな「ネクタイ」を備える。5本スポークのホイールも新デザインで、マットブラックに塗装。リム部分にはオレンジのグラフィックが施されている。

レーシングスタイルのシングル風シートは、テクニカルなパターンとエッジにコントラストの効いたオレンジのステッチを施し、ゆったりとした座り心地を提供。ベスパ独自のエルゴノミクスにより、シートポジションは自然で、車両に対する完全なコントロール性と長距離でも高い快適性を実現している。また、レーシングベスパのフェアリングを彷彿とさせる、ボディカラーに合わせたリアシートフェアリングもオプション設定している。

このほか、ローヘッドランプのトリムリングやリアライトトリム、ボディモール、パッセンジャー グラブハンドルとフットペグ、サイレンサーカバー、リアビューミラー、インストルメントブラケットはマットブラック仕上げ。GTV新型を引き締まったスポーティなルックスに仕上げている。

GTV新型は、GTSシリーズが採用する最新テクノロジーを装備。キーレスシステムはレッグシールド内側のノブを押して回すだけで起動し、右側のハンドルスイッチボックスにあるボタンを押してエンジンを始動する。また、新型デジタルLCDインストルメントを採用。最高速度や平均速度、瞬間燃費、平均燃費、航続距離、バッテリー電圧など、豊富な走行情報の表示が可能になった。さらにベスパMIAシステム(オプション設定)を介してスマートフォンと接続すれば、通話、メッセージ、音声通知も表示。USBポートはレッグシールド内側の収納スペースに標準装備する。安全面では、ASR電子制御トラクションコントロールとアンチロックブレーキシステム(ABS)を標準装備する。

ボディカラーは専用のサッビアベージュを採用。価格は91万3000円。8月上旬より順次出荷を開始する。

ベスパ GTV 新型《写真提供:ピアッジオグループジャパン》 ベスパ GTV 新型《写真提供:ピアッジオグループジャパン》 新型デジタルLCD インストルメント《写真提供:ピアッジオグループジャパン》 リアシートフェアリング(オプション)《写真提供:ピアッジオグループジャパン》