驚異の進化を成し遂げたストラーダ、カーナビ界に刻まれた20年の軌跡

パナソニックのカーナビブランドであるストラーダが発売20年を迎えたのを記念してストラーダ20周年サイトをオープンさせた。ストラーダが目指すもの、その歴史などをわかりやすく紹介されている。

◆カーナビの進化はストラーダの進化
誕生20年を振り返るスペシャルコンテンツ公開
変化の激しいカーナビの世界。新しい機能の追加や使用メディアの進化、画面の大型化や設置スタイルの変遷など、時代に合わせた進化を次々と繰り返してきたのがカーナビの歴史だと言っても過言では無いだろう。そんな激動の時代を常にトップブランドとしてカーナビシーンをリードし続けたストラーダ。業界初や市販唯一などのエポックメイキングな進化点を常に搭載し、最先端のユーザーが注目するモデルを世に送り出し続けてきた歴史でもあった。

特設サイトにはストラーダ20周年スペシャルコンテンツとしてストラーダの目指すビジョンの紹介、2003年から続くブランドの歴史と当時の世相を紹介するコーナー、さらには20周年記念のキャンペーン情報の告知や、20周年を記念して新たに生まれたブランドアンバサダーである新キャラクター「ミチカ」の紹介コーナーが設けられている。ストラーダファンならずとも、同時代にカーナビを愛用してきたユーザーにも20年のカーナビシーンを振り返るきっかけになるサイトとして楽しめる内容となっている。

そんなスペシャルコンテンツを見ていると、20年間の間にいかにカーナビが大きな進化を遂げてきたかが実感できる。まず大画面化は大きなトピックと言えるだろう。現在のストラーダには従来形のインダッシュタイプに加えて、近年すっかり主力となっているディスプレイをフローティングさせた大画面モデルがラインアップされている。

◆制約の枠組みを越える大胆な改革
大画面フローティングを武器に時代を作る
2003年当時のカーナビの主流はインダッシュタイプ。ストラーダの初代モデルもインダッシュタイプで、7V型の画面をスライドして本体内に収納できる構造だった。その結果、DINサイズの制約を受けることになり、7V型を超えるディスプレイの設定は難しかったのだ(とは言っても当時は十分に大画面だった)。対して現行のストラーダには10V型の大画面を搭載している。これはディスプレイをフローティング構造としてDINスペースの制約から解放されたからできること。これも近年のストラーダを飛躍的に人気モデルへと押し上げたポイントになっているだろう。

さらに大画面化に連れて映像の美しさも求められるのが近年の傾向だ。かつては低解像度(今となっては)の液晶ディスプレイを用いていたものが、最新のストラーダでは有機ELを使ったディスプレイを採用している。鮮やかな色、広い視野角、映り込みの少ない見やすいディスプレイなど、映像コンテンツや地図を車内で利用する際に、快適な仕様へと進化してきているのがわかるだろう。解像度の向上は地図データの充実にも影響、3D表現する立体地図や文字や建物をクッキリと見せるHD美次元マップと呼ばれる地図を利用できるようになったのもディスプレイの進化があってこそなのだ。

エンタメ性能の進化もストラーダ20年の歴史を振り返ってみるとその変遷が良くわかる。2003年当時のストラーダはDVDプレイヤーを内蔵し、映像メディアとしてはDVDディスクを用いていた。音楽メディアはCDだった。しかし、ストラーダはブルーレイディスクの再生に業界で唯一対応するなど、映像再生の世界では他の追随を許さないリードを保ってきた。さらに最新モデルでは通信を使って自宅のレコーダーに接続して録画映像の再生を行うレコーダーリンクを搭載するなど、映像再生の世界でも時代に合わせた進化が施されてきた。一方の音楽再生でもハイレゾ音源の再生にいち早く対応、さらには音の匠と呼ばれる独自のサウンドチューニングの機能も備え“高音質”もストラーダの特徴のひとつとなっている。

◆スマホに負けないレベルのストレスフリーな操作感
市販ナビだからこそ出来る事をこれからも追求していく
地図の操作面でもリモコンをメインに使っていた時代から現在ではタッチパネルが当たり前になった。しかもスマホライクなピンチイン/ピンチアウトやフリック、2点ドラッグなど画面操作も高度化。同時に反応の高精度化も進み使い勝手&操作スピードは年々進化を遂げている。またCPUのハイスペック化によるルート探索、地図画面移動などナビ性能の高性能化も著しい。“サクサク動く”なんて言葉がすっかり死語になるほどイマドキのカーナビはストレスフリーの操作性能を備えているのは皆さんご存じの通り。

いまやクルマには当たり前の装備になったカーナビ、そこに至るまでに時代に合わせてひとつひとつの進化を加えてきたのもストラーダだった。ストラーダの目指すビジョンを語ったコーナーでは「移動をリラックスに、アドベンチャーに、サプライズに、ハートフルに、メモリアルに」することで移動を感動に変えてくのがストラーダの役目だと紹介されている。これからのストラーダの進化は単なる道案内やエンタメ機能だけに止まること無く、新しいクルマの価値を生み出していくツールになることを目指しているようだ。次の20年が楽しみになるスペシャルサイトとなった。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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