ブラバス 930《photo by BRABUS》

ブラバス(BRABUS)は5月23日、メルセデスAMG の高性能電動4ドアクーペ『GT 63 S Eパフォーマンス』のカスタマイズモデル、ブラバス『930』を欧州で発表した。

◆0〜100km/h加速2.8秒で最高速は316km/h
メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンスでは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンが最大出力639hp/5500〜6500rpm、最大トルク91.8kgm/2500〜4500rpmを発生する。これに、モーターが加わったPHEVシステム全体で、843hpのパワーと、149.9kgmのトルクを引き出す。これにより、0〜100km/h加速2.9秒、最高速316km/hの性能を可能にした。

ブラバス930では、ベース車両のPHEVパワートレインを、BRABUS 「Powerkit PowerXtra B40E-930」でチューニングした。このチューニングにより、パワーは843hpから930hpへプラス87hp、トルクは149.9kgmから158kgmへプラス8.1kgm、それぞれ強化された。これにより、0〜100km/h加速は2.8秒と0.1秒短縮。316km/hの最高速は変わっていない。

ステンレス製のスポーツエキゾーストシステムは、排気背圧を下げることで出力を最適化する。アクティブ制御されたエキゾーストフラップが、排気音を変化させる。V8ツインターボエンジンは、「カミングホームモード」では静かに、「スポーツモード」では力強いサウンドを発する。チタン&カーボン製のテールパイプは、直径90mmとしている。

◆カーボン製エアロパーツに10本スポークの鍛造ホイール
内外装には、ブラバスらしいカスタマイズが施されている。エアロパーツはカーボンファイバー製だ。フロントスポイラーとフロントフェイシアアタッチメントの組み合わせで、バンパーの大きなエアインテークを強調する。このスポイラーは、高速走行時にフロントアクスルのリフトを減少させ、ハンドリングのさらなる安定性を追求する。

リアには、カーボンファイバー製のディフューザーを装着。ブラバスのスポーツエキゾーストの4本テールパイプと一体デザインとした。BRABUSのサスペンションは、車高を最大20mm調整できる。低重心化によって、ドライビングダイナミクスとハンドリングを向上させるという。ボンネットフード、フェンダー、トランクリッドには、BRABUSのエンブレムが添えられる。

10本スポークの鍛造ホイールはBRABUSモノブロックZ 「プラチナエディション」で、フロントが21インチ、リアが22インチサイズだ。「Signature Black」仕上げが施される。鍛造技術と最新のCNC加工技術によって製造されたこのホイールは、軽量で俊敏な動きと高い強度を兼ね備える、と自負する。タイヤはコンチネンタル「スポーツコンタクト7」で、サイズはフロントが275/35ZR21、リアが335/25ZR22となる。

◆ブラバスらしい「マスターピース」インテリア
「マスターピース」と命名されたインテリアは、ブラックレザーにレッドのステッチとパイピングを施し、洗練されたデザインを際立たせている。シートとコックピット、トランクのフロアには、トライアングルステッチが施された。シートの中央部分には、パンチング加工が施され、空調システムが組み込まれる。

さらに、BRABUSカーボン製パーツ、BRABUSドアピン、マットアルマイトアルミ製ペダル、カーボン製ドアシルトリムなどが用意されている。

ブラバス 930《photo by BRABUS》 ブラバス 930《photo by BRABUS》 ブラバス 930《photo by BRABUS》 ブラバス 930《photo by BRABUS》 ブラバス 930《photo by BRABUS》 ブラバス 930《photo by BRABUS》 ブラバス 930《photo by BRABUS》 ブラバス 930《photo by BRABUS》 ブラバス 930《photo by BRABUS》