アストンマーティン DB12 のワールドプレミア《photo by Aston Martin》

アストンマーティンは5月25日、新型2ドアスポーツカー『DB12』(Aston Martin DB12)をフランス・カンヌでワールドプレミアした。F1ドライバーのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの両選手も駆け付けた。

◆0〜100km/h加速3.6秒で最高速は325km/h
DB12は、『DB11』の後継モデルになる。DB12は独自の新しいカテゴリーを定義し、パフォーマンス、エキサイティングなドライビング、ウルトララグジュアリーとスタイルにおいて、新たなベンチマークを設定する、と自負する。単なるGTではなく、DB12は世界初の「スーパーツアラー」になるという。

DB12には、ハンドビルドされた4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。アストンマーティンのエンジニアによってファインチューンが施され、クラス最高の最大出力680ps/6000rpmを獲得する。最大トルクは81.6kgm/2750〜6000rpmで、従来のDB11と比較して34%増加している。

トランスミッションは8速AT。アストンマーティンの「DB」モデルとしては、初採用の「エレクトロニック・リア・ディファレンシャル(E-Diff)」を搭載する。0〜100km/h加速は3.6秒、最高速は325km/h。アストンマーティンによると、クラス最高の性能を備えているという。

◆6軸慣性測定システムを使用してグリップを予測する最新のESC
アストンマーティンの仕様に合わせて開発された専用のミシュラン「パイロットスポーツ5s」タイヤを装着する。サイズは21インチだ。車両のコントロールと路面とのコンタクトは、最新のアダプティブダンパーを備えた新開発のサスペンションシステムが受け持つ。エレクトロニック・パワーアシスト・ステアリング(EPAS)システムとE-Diffによって、さらに強化されている。

E-Diffは、俊敏性を高め、ダイナミックな走りを実現する。パワーはE-Diffを介して、路面へと伝達される。このディファレンシャルは、エレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)システムと連動して作動する。従来のリミテッド・スリップ・ディファレンシャルとは異なり、数ミリ秒以内に全開からフルロックまで変化させることが可能という。

6軸慣性測定システムを使用してグリップを予測する最新のESCシステムには、5つのドライブモードが設定されている。これにより、走行特性を自在に変化させることができるという。

◆アストンマーティンならではのスタイルや75年にわたる「DB」の伝統を表現
エクステリアのデザインは、力強さとポテンシャルを表現することを重視した。アストンマーティンならではのスタイル、75年にわたるDBの伝統、スーパーツアラーにふさわしいプロポーションを追求する。

インテリアは、繊細なクラフトマンシップとテクノロジーが特長になる。ウルトララグジュアリーなインテリアで、乗員を満足させることを目指した。アストンマーティンの新世代オーダーメイドインフォテインメントシステムに、最新のコネクテッドテクノロジーを組み合わせた。「Bowers & Wilkins」(バウワーズ&ウィルキンス)製のサラウンドサウンドシステムも導入している。

ESPシステムは、センターコンソールのESPボタンで4種類のモードが選択できる。ESPモードには、ウェット、オン、トラック、オフが用意された。それぞれがシームレスに統合されており、突然のシステム介入を回避して、段階的な制御を実現した、としている。

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