最新型ヘリコプター H145 / BK117 D-3《写真提供:川崎重工》

川崎重工は4月19日、警察庁から最新型ヘリコプター『H145/BK117 D-3』(D-3)を2機受注したと発表した。警察向けとして3・4機目のD-3受注となり、納入は2025年3月、運用開始は2025年度の予定。

BK117ヘリコプターは、欧州のエアバス・ヘリコプターズ社と川崎重工が国際共同開発した中型双発機。救急医療、消防・防災、警察、報道、人員輸送、物資輸送などで活躍している。1983年の初号機納入以来、機体の改良を重ね優れた技術力と高い信頼性により同社納入分で189機、エアバス社納入分を合わせると全世界で1900機以上の納入を誇るベストセラー機だ。

D-3は『BK117 D-2』の改良型となる。フルフラットフロアを備えた余裕のあるキャビンスペースや多用途性に優れた後部の観音開きカーゴドア、高高度におけるホバリング(空中停止)性能の向上、低騒音化、最新のアビオニクス(電子機器)搭載によるパイロットの負荷低減などの特長を継承しつつ、最新式のメインローター・システム(5枚ブレード・メインローター)などにより性能を高めた。最大全備重量を約100kg増加したほか、機体重量を約50kg軽減したことにより、D-2に比べ有効搭載重量が約150kg増加。点検項目の削減および整備が容易な構造の最新式メインローター・システムの採用により整備期間を約50%短縮した。