旧日高本線・節婦〜新冠間のトンネルを抜けたキハ160形気動車の普通列車。廃止された鵡川〜様似間ではトンネルでのワインの熟成が採択されている。2000年4月30日。《写真撮影 佐藤正樹》

JR北海道は4月12日、廃線跡地活用イノベーションプログラムの採択案件を発表した。

これは2019年4月に廃止された石勝線夕張支線・新夕張〜夕張間、2021年4月に廃止された日高本線・鵡川〜様似間の廃線跡を活用するもので、2022年8〜11月に提案を募っていた。

今回は34件の応募から、旧日高本線のトンネルを活用したワインの熟成、壁画アートによる賑わい創出、ドローンの開発試験場や補助者の配置なしで目視外の長距離飛行ができる「レベル3」と呼ばれる飛行練習場としての利用、キャンプ場やグランピング施設としての利用、太陽光発電事業での利用が採択されている。

それぞれの事業開始時期は未定だが、JR北海道では今後「各事業者様と場所・事業規模・開始時期などの詳細を協議し、事業化に向け準備を進めてまいります」としている。

採択された企業と提案内容。《資料提供 北海道旅客鉄道》