市販「メインユニット」の一例(ケンウッド・彩速ナビ)。Photo by ケンウッド

カーオーディオアイテムをDIYにて取り付けたいと考えるドライバーが増えつつある。当コーナーは、そういった方々に向けて取り付け作業の“勘どころ”を解説している。今回は、メインユニットを交換するときに行うこととなる「配線作業」のコツを紹介する。

さて、前回の記事にて説明したとおり、メインユニットを交換する場合には、いわゆる「変換ハーネス」と呼ばれる配線パーツが必要となる。なおこれは基本的に車体メーカーごとに用意されているので、愛車に適合するものを調達して使用する。そしてこれを車体側のカプラーに接続すれば、各配線を1本ごと取り出せる。

そうしたらその1本1本の配線をメインユニットに同梱されている配線の対応する1本1本に接続していけば、主要な配線作業を終了できる。

なおメインユニット側の配線の1本1本と「変換ハーネス」の配線の1本1本にはほとんどの場合、「ギボシ端子」が装着ずみだ。なので接続自体はそれほど難しくはない。メスの「ギボシ端子」にオスの「ギボシ端子」を差し込めば接続を完了できる。

とはいえ、この作業はそこそこ手間がかかる。そして注意深く行わないと接続を間違えることもある。その意味でも神経を使う作業といえる。

しかし、この作業を簡潔化できるアイテムもいくつかリリースされている。

例えば「ストリート」というブランドでは、車体メーカーごと、さらにはメインユニットのブランドごとに対応する「変換ハーネス」を用意している。もしも愛車が日産車で交換するナビがケンウッド製だったとしたら、それぞれに適合する「変換ハーネス」が用意されているのでそれを使えば、車体側の配線とナビ側の配線の両方を“カプラーオン”にて接続できる。

また、メインユニットメーカーが「取り付けキット」を用意している場合もある。例えば「カロッツェリア」では、ナビについては製品ごとで各車体メーカー用の「取り付けキット」をラインナップしていて、それに同梱されている配線パーツは車体側のハーネスと“カプラーオン”にて接続できるようになっている。

というわけなので、メインユニットを交換しようと思った際には、愛車と交換するユニットとのそれぞれに適合する配線パーツの存在を確認しよう。それがあるのなら、それを使うことで作業はかなり楽になる。

今回は以上だ。次回もメインユニット交換における作業のコツを説明していく。乞うご期待。