マツダスピリットレーシング2023の取り組み《撮影 雪岡直樹》

スーパー耐久に参戦するマツダスピリットレーシングは3月18日、今シーズンの取り組みについて発表、バイオディーゼル、カーボンニュートラル燃料、そして新たなドライバー育成に取り組むという。

18日に開幕戦を迎えたENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook第1戦『SUZUKA S耐』において、マツダスピリットレーシングは、昨シーズン最終戦鈴鹿サーキットでデビューした『マツダ3』をベースにした、MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptにバイオディーゼルを使用し、今年もST-Qクラスにて継続参戦する。

昨年の最終戦で登場したが様々なトラブルが発生し、ピットに止まる時間も長かった。そこから検証と改良を行い鈴鹿サーキットに持ち込み、練習走行や予選では快調に走っている様子も見られた。マツダスピリットレーシング代表の前田育男氏は「どんなところでも持って行けるように、自分達の技術を使い、さらにいろいろな方々の力を借りながら、一流のレーシングカーにしていきたい」と語った。

「ユーグレナ社が製造するバイオディーゼル燃料の「サステオ」を今シーズンも引き続き使用し、レースの中だけでなく、市販化に向けて多くの人が使えるようにしていきたい」とも言う。

今シーズン使うサステオは昨シーズン使ったサステオと製法が異なり、水素化植物油(HVO)を使ったバイオディーゼル燃料となることも明らかにされた。この燃料はすでにヨーロッパでは販売されている。新しい燃料に対応したマシンの製作を行い、その燃料に合わせたエンジンセッティングなどを行うことで、今後の技術に繋げていく。

また、マツダスピリットレーシングはかねてより、『GR 86』対『BRZ』のカーボンニュートラル燃料を使った戦いを、「とても楽しそうに戦っている、自分達もそこに参戦して楽しみながら戦っていきたい」と思っていた。そこで今シーズン中盤からカーボンニュートラル燃料を使った、『ロードスター』を投入し、その戦いに入ってく予定だ。

2リットルエンジンを搭載して戦いに挑むが、GR 86とBRZに対してはパワー面で勝負にならないため、対抗策はとにかく軽い車を作ること。どれだけ軽量化すれば勝負ができるようになるのか今模索しているという。

マツダがスーパー耐久に参戦する意義として、マツダファンエンデュランス(通称マツ耐)やロードスターパーティーレースの上位者をスーパー耐久へ挑戦するチャレンジプログラムを行っており、もう一つ上の戦いを経験できる道筋作りに取り組んでいる。上位ドライバーは今大会からST-5クラスに参戦するロードスターでスーパー耐久に挑戦する。

この取り組みをさらに広げ、eSPORTS大会「マツダスピリットレーシングGT CUP 2022」の上位者をリアルワールドに導き、マツ耐への挑戦を行っていく。グラスルーツの戦いからスーパー耐久へとラダーシステムを作り上げようとしている。

55号車のMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptのバイオディーゼルの戦い、今シーズン中盤から登場する12号車カーボンニュートラル燃料を使ったロードスター。さらにグラスルーツから上がってきたドライバーがチャレンジする120号車のロードスターといった、多くの挑戦を今年のスーパー耐久で行っていく。

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