ケータハム・セブン 340《photo by Caterham Cars》

ケータハムカーズ(Caterham Cars)は11月7日、2シーターのオープンスポーツカー『セブン340』を欧州で発表した。従来の『セブン 275』の後継モデルとなり、欧州と日本のみで販売される予定だ。

◆500kgをわずかに超える軽量設計
従来型のセブン275は、ケータハムカーズのヨーロッパ市場におけるラインナップの主力モデルだった。高い人気を得ていたセブン275 の後継モデルとして登場したセブン340 は、パフォーマンスとドライバビリティを高いレベルで融合させているという。

セブン340には、フォードモーター製の2.0リットル直列4気筒ガソリン「デュラテック」エンジンを搭載する。最大出力は170hp/7250rpm、最大トルクは17.7kgm/6500rpmを発生する。従来型のセブン275のフォードモーター製1.6リットル直列4気筒ガソリン「シグマ」エンジンに対して、パワーは25%強化された。ローエンドのトルクも向上しているという。

セブン340は軽量設計となっており、車両重量は500kgをわずかに超えるレベル。パワーウェイトレシオについても、車両全体のバランスを追求しながら、過度にアグレッシブにならず、ドライビングを楽しめるように設計されている。最高速は、209km/hの性能を可能にした。また、ヨーロッパの排出ガス基準にも適合している。欧州市場で重視されるCO2排出量は、148g/kmとした。

◆公道走行向け「Sパック」とサーキット向け「Rパック」
セブン340には 2 種類の異なるパッケージが用意されている。公道走行を重視する顧客向けの 「Sパック」を装着したのが、「セブン340S」だ。グランドツアラーのように駆け巡る体験を求める、ゆったりとした走りを好むドライバー向けという。5速MT、ロードサスペンションパック、14インチのクラシックアルミホイール、フルフロントスクリーン、フード&サイドスクリーン、ブラックレザーシートが装備されている。

サーキット走行を重視する顧客向けの 「Rパック」を装着したのが、「セブン340R」だ。LSD、スポーツサスペンションパック、15インチ「Orcus」アルミホイール、4点式ロードハーネス、カーボンファイバー製ダッシュボード、コンポジットエアロスクリーンを装備している。

◆英国本国では新しいリアLEDライトを標準装備
英国本国では、すべてのセブン340に新しいケータハムのリアLEDライトが標準装備された。視認性が向上するだけでなく、車のリアがよりモダンな外観になるという。セブン34 は、乗員の体格に合わせて、複数のシートオプションを用意する。背の高い顧客向けには、低床オプションを選択することもできる。

セブン340をユニークな1台にするためのカスタムアクセサリーは豊富に用意されている。ボディのペイントから、ダッシュボードの仕上げ、インテリアパックまで、幅広いユーザーに合うアイテムがラインナップされている。

セブン340は、専任チームによって英国でハンドメイドされている。セブン340Sのヨーロッパ市場でのベース価格は、4万5700ユーロ(およそ670万円)。セブン 340Rのベース価格は、4万7200ユーロ(およそ692万円)に設定されている。

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