本プロジェクトに用いたAI自動運転システム搭載車両《写真提供 TURING》

AI自動運転システムの開発に取り組むスタートアップのTURING(チューリング)は10月12日、国内初となる北海道一周長距離走行プロジェクトを実施し、総走行距離1480kmのうち約95%を自動運転モードでの走行に成功したと発表した。

チューリング社は、将棋ソフト「Ponanza」の開発者としても知られるプログラマーの山本一成氏と、GMで自動運転ソフトウェアの設計・開発を担当したエンジニア 青木俊介氏が2021年に設立したスタートアップ企業。「テスラを超える自動車メーカーを作る」を目標にAI自動運転システムの開発に取り組んでいる。同社はこれまで、千葉県内の公道や日本自動車研究所所有の城里テストセンター内で、自動運転システムの開発・検証を行ってきた。

今回のプロジェクトでは自動運転システムのさらなる安全性・信頼性・耐久性に関する技術向上を目的として、函館市から札幌市・稚内市・釧路市・帯広市を経由するルートにて北海道内AI自動運転システム一周を実施した。北海道全域を用いての広域実証・実験は国内初の試み。総走行距離1480kmのうち約95%の道のりを自動運転モードで走行することに成功した。

同社は今後、実証結果を用いてAI自動運転技術開発の早期実現を目指す。

共同創業者 青木俊介CTO《写真提供 TURING》 チューリング社オフィス《写真提供 TURING》