『スグロジ』を発表したジオテクノロジーズ の豊田俊作氏と籾山一俊氏(右)《写真撮影 宮崎壮人》

ジオテクノロジーズは10月11日、トラック配送業務の効率化を支援するクラウドサービス『スグロジ』の提供を開始したと発表した。スグロジは納品方法や配送ノウハウを共有化する集荷配送先カルテ、車両サイズに対応したトラックカーナビゲーション、ドライバーの現在位置をリアルタイムで確認できる動態管理システムの3つの機能を備えた業務効率化サービス。

すでにオフィスにあるパソコンや各ドライバーが所有する携帯電話やスマートフォンでログインするだけで利用できるため初期費用や専用端末が不要で、即日サービスが受けられるのが特徴。

◆業界に残るアナログ情報をデジタル化する
スグロジの開発責任者を務める籾山一俊ロジスティクスマネジャーは「3つの機能を合わせ持った商品は日本にない」とした上で、「この3つ機能を導入しやすい価格設定で、専用機材不要な商品として提供する」と語る。

3機能のうち集荷配送先カルテについて籾山マネジャーは「この業界はアナログ文化が多く残っており、集荷配送先の情報を紙であったり、完全に口頭だけでやりとりしている。すでにある集荷配送先の情報をすべてデジタル化し、そのデジタル化した情報をドライバーが持っているスマホに表示できる」と解説。

またトラックカーナビは集荷配送先までのルートを車両サイズに応じた規制や情報を加味して探索し、スマホに表示することで、「配送効率の向上や、燃料費の抑制、脱炭素にも貢献できる」としている。ルート検索は推奨、距離優先、有料道路回避の3パターンから選択でき、各パターンとも最大3ルートを提示するという。

動態管理システムはリアルタイムで各ドライバーの位置を把握し、それをもとに運行管理者が各ドライバーに指示することで、さらなる配送効率向上も図れる。また「運行管理者からドライバーの方々に業務連絡やカルテの更新なども含めて一斉連絡できるお知らせ機能」も備えている。

◆「月額2000円」の導入しやすさ
籾山マネジャーが3つの機能とともに強調している導入しやすい価格設定は、ドライバーおよび運行管理者1人ごとに月額2000円(最低契約者数10人)となっており、2022年12月末までに申し込みすれば、利用申し込み月から最大で3か月間無料で利用できるキャンペーンも実施している。

さらに籾山マネジャーは「サービスの拡充は日々行っていく。気象や危険情報なども組み合わせサービス提供も展開していきたい」と話していた。

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